連続ドラマ「ハケン占い師アタル」で目黒円を演じる間宮祥太朗さん
女優の杉咲花さん主演の連続ドラマ「ハケン占い師アタル」(テレビ朝日系、木曜午後9時)で、坊ちゃん育ちの“戦力外社員”目黒円を演じる俳優の間宮祥太朗さん。24日放送の第2話では、地声が大きくやる気はあるが、失敗続きで周囲からの評価も低い目黒に焦点を当てたストーリーが展開される。役との共通点は「全然ない」といい、「自分が目黒という役を、こういう芝居で組み立てるとは思っていなかった」と明かす間宮さんに今作について話を聞いた。
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◇遊川和彦演出で「こっちに舵を切った」
2011年の大ヒットドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)などで知られる遊川和彦さん脚本のお仕事コメディー。遊川さんが初めて連ドラの演出も手掛け、イベント会社「シンシアイベンツ」を舞台に、杉咲さん演じる特殊能力を持つ派遣社員の的場中(アタル)が、働く人と会社を変えていく姿を描く。
間宮さんが演じる目黒は、アタルが働き始めた制作Dチームの入社3年目の正社員。坊ちゃん育ちで無邪気だが、どこか上から目線で、「仲間」や「奇跡を起こせる」などポジティブな言葉を連発する。父親のコネで入社したものの、仕事を任せてもらえず、足手まといの状態。本人は父にも職場の仲間にも認められたがっているが……という役どころだ。
第2話では、目黒が1週間後に迫った特撮ヒーロー番組のイベントコンペの参加に名乗りを上げる。空回りを心配した周囲がフォローし、ますます目黒は勢いづくが、やがてどん底に落ちるような出来事が発生。そんな“戦力外社員”目黒の悩みを、アタルが解決していく……。
「監督と話して、新しい方向性が見えてくることも多い」ため、役作りについては普段からあらかじめ固め過ぎることはしないという間宮さん。今回も「初日に遊川さんから『(目黒は)地声がでかい』と演出を受けて、そこからいろいろなキーワードをもらって、作っていった」という。
初回では、テンションの高さが目立っていたが、「自分が目黒という役を、こういう芝居で組み立てるとは思っていなかったですし、最初の段取りで遊川さんに言われたことで、こっちに舵(かじ)を切ったという感じですね」と振り返る。
間宮さん本人は「地声は小さい方」で、目黒との共通点は「全然ないです。個人的に、地声が大きい人は好きじゃないので」と笑い、「目黒は空気を読まずに、自分のタイミングで発言をしていくんですけど、僕はちゃんと空気を気にして発言したいと思っています」と白い歯を見せた。
◇アタルの占いは「どの世界でも共通する言葉」
遊川さんの脚本の印象を聞くと「今作に限らず、奇抜な女性ヒロインで、ダークヒーローとまでいかないけど、そういう人が主演で際立っているイメージがあります」と語る。仕事中はニコニコしているアタルが、占いでは態度が一変し、急に言葉遣いが荒くなるが、「今回は、アタルが占いをする時に、(ダークヒーローのような)そういう片鱗があるのが、共通点にあるのかな」という。
今作について「一人一人のキャラクターが過剰なくらい際だっていて、キャラクターが強いので、個性を楽しめると思います。それぞれの悩みも、どこか共感できる人物が見つかると思います」と語る間宮さん。第2話では、目黒がアタルから占いでアドバイスを送られるが、「どの世界においても、共通する言葉だと思います」と話し、「仕事の成果が出ていなくて、周りから無能扱いされていて、めげそうな人は、目黒を見ていただければ」と力を込める。
◇今年は20代後半の一歩目 先輩に囲まれる現場「心地いい」
今作は「平成最後の新“働き方改革”」というテーマを掲げる“お仕事ドラマ”。間宮さん自身は「あまり今年1年の目標とかは立てないですね」と明かしつつ、「年をまたいだからといって、自分が変わるわけではないですし、今を引き継いでいくし。現場が変わるたびに環境も変わるので、その都度、感じて、やっていきたいと思っています」と話す。
6月で26歳を迎える今年は「20代後半の一歩目。15歳でデビューして、11年目」という間宮さん。「年齢のことを踏まえて、(今までは)学園ものをやっていたのが、社会人の役をやらせてもらえ、役柄も変わってきたので、その辺を意識してやっていきたいと思います。最後の制服はいつになるんだろう」と笑いつつ、「でも、学園ものだと自分が年齢が上になるので、今回みたいに先輩方に囲まれてっていうのも心地いいです」と充実の表情を浮かべていた。
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