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22日から公開中の映画「ねことじいちゃん」(岩合光昭監督)に出演している女優の柴咲コウさん。映画は小さな島で暮らす猫と人々を描いた作品で、柴咲さんは都会から島へ移住し、カフェを開く謎めいた女性・美智子を演じている。柴咲さんに美容・健康の秘訣(ひけつ)や映画の撮影秘話などを聞いた。
◇美容、健康の秘訣は…
昨年は初めて、アパレルブランド「MES VACANCES(ミ ヴァコンス)」もプロデュースした。「私の中で、衣食住って、全部が関係を持っているんです。ぐるぐるサイクルのように回っていて。どれか一つだけとってもあまり意味がないんです。女優をやって、歌手をやって、新しいビジネスをやって……というサイクルと似ているんですけど、(衣食住も)全部が影響し合っているなと思う」と柴咲さん。
「食事だけ頑張っても、寝ることだけ頑張っても、キレイという観点からいうと、それだけじゃダメだし。見せ方や見え方、振る舞い方も、生きる上で必要不可欠なものという意味で、一番、衣食住の中で『衣』が社会とのつながりを表すものかな、と。それで(ブランドを)立ち上げたんです」と説明する。
そんな多忙な日常を送る柴咲さんは、オフの日はどのように過ごしているのだろうか。「魅力的な返答を望まれていると思うんですが、残念ながらそんなおしゃれな生活はしておらず、ひたすら寝る、という」と苦笑。「ひたすら寝て、体力を回復させて次の日に備える。でも結構、突発的に外に出たりはしますね。あまり常識に縛られず、寝たいだけ寝て、食べたい時に食べて、興味を引かれるイベントがあれば出ていく感じ。無理をしない、っていう(笑い)」と自然体だ。
美容や健康維持の秘訣を聞くと、「どこかが痛い、どこかがかゆい、どこかが不調、というのを放っておくと、だいたい悪くなるんですよね。だからなるべく、心と体のSOSに耳を傾ける」と柴咲さん。「対処法もいろいろあって、お医者さんに行くべき場合もあるし、生活を改善しなきゃいけない場合もあるかもしれない。原因が何かしらあるはずなので、それを探ることは、楽しんでできています。そういうところを修正していくのは、楽しいですね」とポジティブに語ってくれた。
◇「豊かさ」を考えさせられる映画
映画は、累計発行部数35万部を超える同名の人気マンガが原作。岩合監督の初監督作で、立川志の輔さんの初主演作品。小さな島で暮らし、2年前に妻に先立たれた大吉(志の輔さん)は、飼い猫のタマと毎朝散歩することを日課にしていた。しかし大吉が体の不調を覚え、日々に変化が訪れ始めた矢先、タマが姿を消す……というストーリー。
NHK BSプレミアムのドキュメンタリー番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」などで知られる動物写真家の岩合監督の初監督作品と聞き、「二つ返事でオーケーしました」と柴咲さん。「岩合さんの初監督作品は二度とないので、それに関わりたいと思いました」と理由を明かす。
自身は都会から島に移住し、カフェを開店する美智子を演じた。料理のシーンについては「その場でちょっと練習して……という感じでした。そんなに得意ではないけど、(普段)料理はするので」と語る。
猫が多く登場するのが今作の特徴。柴咲さんは「猫が癒やしになるのはもちろんだし、猫がいる街や家の中の風景を通して、人間の在り方や、豊かさってなんなんだろうと考えさせられる映画だと思います」と魅力を語り、「ドキッとする仕掛けがあるわけではないけど、日常を切り取って、(それだけで)こうやってすてきな映画って作れるんだな、と思いました」と率直な感想を口にした。