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劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」で声優を務めた杏さん
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劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」で声優を務めた杏さん

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彼女がキレイな理由:杏さん 夢は「家族で世界一周」 3児の母が子育てや家族を語る

 女優のさんが声優を務めるアニメーション映画「バースデー・ワンダーランド」(原恵一監督)が、26日に公開される。映画は、小学生の少女アカネが、誕生日の前日に体験する不思議な世界での出来事を描いたファンタジーだ。今作で杏さんが演じるのは、アカネの冒険に付き添う叔母チィ。映画にはまた、アカネの母ミドリも登場する。杏さん自身、3人の子供を持つ母として、家ではどんな母親なのか。本人に聞いた。

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 ◇子供が学校をずる休みしたら…

 アカネの母ミドリは、アカネが学校をずる休みしてもしかるわけでもなく、おなかをすかせて部屋から出てきたアカネに、ベーコンエッグやパンにつけるバターやマーマレードを快く用意する優しい母だ。

 そんなミドリに対して杏さんは、「実際に(子供から学校に)行きたくないと言われたら、それなりに焦ったり、うちの子、大丈夫だろうかと思ったりするような気もしますが、行きたくないならそれはそれでいいのかなとか、『その代わり、本を読みなさい』と勧めるのもありなのかなと思います。もちろん、当事者になったらそれなりに(他の子と)比べちゃったりとかするとは思うんですけど、あえて黙って、おいしいものを食べさせて、考える時間を与えるというのは、すごくいいなと思います」と、ミドリの子育て法に理解を示す。

 ◇旅行で2歳の双子のボキャブラリーがアップ

 杏さん自身、2歳の双子の女児と、1歳の男児の母だ。最近は、双子の女児と一緒に料理をしたりすることもあるそうで、「サラダの野菜をちぎったりとか、盛りつけたりとか、ドレッシングをふりふりしたりとか(笑い)。(鶏の)ささみをさいたり、白玉をこねたり、火を使わない」ような範囲で手伝ってもらい、「おいしいものを作ったり食べたりする」ことで、「いろんなものを食べさせる」ように工夫しているという。

 休日には、家族でいろんなところに出かけるという。「割と旅行は多い方ですね。行くと、子供たちの言葉の力がすごく伸びるんです。それが如実に分かるんですよね。1泊でも2泊でも、旅行に行った帰りには、すごく言葉が増えているので、多分、記憶には残らないけれど、そのときそのときに脳みそへの刺激みたいなものがあるんだろうなと感じています」と話す。

 そのため、「今回の映画のような“冒険”みたいなことには、これからも臆さずに、時間を作って連れていきたいと思っています」と笑顔で語る。ちなみに最近は家族で群馬を訪れたり、兄家族と親戚がいる新潟を訪れたりしたそうで、そのときも「何とは言えないんですけど、あ、こんな言葉を覚えたんだとびっくりさせられた」そうだ。

 ◇今後やりたいことは…

 今後やってみたいことを尋ねると、返ってきたのは「家族で世界一周」。「私の場合、休もうと思えば休める職業なので、あとは子供の学校が休めるかどうかというのは難しいところですけど、タイミングを見計らって、いつか実行しようねという話はしています」と明かす。

 杏さんは絵を描くのも得意で、自身の著書「杏のふむふむ」(筑摩書房)や「杏の気分ほろほろ」(朝日新聞出版)には、イラストも描いていた。となれば、近い将来、絵本作家もありうるのでは? そう水を向けると「なかなか時間がなくて。しかも絵を描くのって、子供が完全にいない場所でないと、絶対に(紙を)ビリっとか、『(自分も)やりたい!』と始まってしまうので(笑い)、子供が寝静まった後でないと取り組めません。なかなか難しいですね……」と話していた。

 映画「バースデー・ワンダーランド」は、柏葉幸子さんの児童文学「地下室からのふしぎな旅」(講談社 青い鳥文庫)を、アニメ「クレヨンしんちゃん」シリーズや、「河童のクゥと夏休み」(2007年)、「カラフル」(10年)などの作品で知られる原監督が映像化した。自分に自信がない小学生のアカネが、誕生日の前日、骨董(こっとう)屋を営む叔母チィのもとを訪れたところ、突然、謎の大錬金術師ヒポクラテスとその弟子のピポが現れる。2人から、「私たちの世界を救ってほしい!」と頼まれたアカネは、好奇心旺盛なチィに促され、いやいやながらも、その未知の世界へ冒険の旅に出る……というストーリー。アカネの声を女優の松岡茉優さんが担当するほか、アカネの母ミドリを麻生久美子さん、ヒポクラテスを俳優の市村正親さん、ピポを声優の東山奈央さんが演じる。

 <プロフィル>

 あん 1986年4月14日生まれ、東京都出身。15歳からモデルとして活動し、2007年から本格的に女優活動をスタートさせる。NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(13年後期)のヒロインを務め、注目を浴びる。主な出演ドラマに「花咲舞が黙ってない」(14、15年、日本テレビ系)や「デート~恋とはどんなものかしら~」(15年、フジテレビ系)、出演映画に「プラチナデータ」「真夏の方程式」(共に13年)、「オケ老人!」(16年)など。声優として、同じ原監督が手がけた劇場版アニメ「百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~」(15年)や「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」(18年)に出演している。

 (取材・文/りんたいこ)

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