映画「長いお別れ」に出演した竹内結子さん

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彼女がキレイな理由：竹内結子さん　筋トレは「ハイヒールをはいたとき姿勢がよくなるため」

2019年05月23日　12:30

　女優の竹内結子さんが出演する映画「長いお別れ」（中野量太監督、31日公開）は、父が認知症になったことをきっかけに、妻、長女、次女という家族それぞれが自分の人生と向き合う姿を、7年にわたって描いたヒューマン作だ。今作で竹内さんは、夫の転勤で息子と米国に移住した長女・今村麻里を演じている。慣れない異国での生活に戸惑っている麻里とは異なり、「海外で生活するなんて面白そう」と思ったという竹内さんに、食生活やファッションなど、日常生活でのこだわりを聞いた。

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　◇“良い状態”で食べる

　麻里は、日本で暮らす母・曜子からの連絡を受け、父・昇平の70歳の誕生日パーティに参加するために久しぶりに実家に帰省する。帰国早々、妹・芙美との待ち合わせ場所の喫茶店に向かい、パフェを食べる麻里。麻里にとってこの店のパフェは、飛行機の中から食べるのを心待ちにしていたほど、こだわりのある品なのだ。

　そこで、演じる竹内さんにも日々の生活でのこだわりを聞くと、少し考えてから、「どうせ食べるなら、おいしいものがいいですよね」との返答。その「おいしいもの」に値段の高い安いは関係なく、いわゆるジャンクフードといわれるファストフードも抵抗なく食べるといい、「何を食べるかだけでなく、誰と食べるかも大事ですね。“良い状態で食べる”ことも大切にしています。例えば、カバンの中にずっと入れっぱなしにしたお菓子を惰性で食べる、みたいなことより、食べたいと思った時に食べる。それが一番おいしい食べ方だと思っています」ときっぱり。

　そのため、食生活でのこだわりは特になく、むしろ、例えば「これはダイエットのため」と決めることで、「苦しくなってストレスが溜まったり、1日中ずっと食べることを考えてしまったり、これなら（体に）大丈夫と言い聞かせながら四六時中食べてしまう」なんていうことの方が問題だと考えている。「健康のためにこれを食べています、というようなことは、一切決めていません」と言い切る。

　それでもやはり、早朝からの撮影が続くときなどは自制せざるを得ないため、「今だったら気にしないで食べられる」という期間を設け、ストレスがたまらないようにしているそうだ。

　◇筋トレするのは…

　その一方で、筋肉トレーニングは「ときどきしている」という。ただそれも、健康のためというより、「ヒールのある靴を履く時、自分を引き上げる筋肉がないと姿勢が悪くなる」という理由から。「（かかとの低い）ぺたんこの靴も好きなんですが、せっかくだからいつまでもヒールを楽しめる体を作っておくために、ある程度運動はします。でも、それも時間ができればやるという感じです」とあくまでも自然体だ。

　そんな竹内さんが、普段、好んで身に着けるのは、いわゆる「オールインワン」の服。「パンツタイプもワンピースっぽいものも好きです。動きやすいということもありますけど、例えば、ヒールの高い靴を合わせれば外出着っぽくもなるし、スニーカーを履けばカジュアルにも着られるし。便利です」と笑顔で話す。

　このインタビューの日も、濃紺のオールインワンのパンツスーツにシルバーのピンヒールサンダルを合わせていたが、プライベートでも、デニム生地やコットン素材など、布地に張りのあるものから柔らかいものまで、オールインワンの服を持っているという。「季節が変わるたびにお洋服屋さんに行くと、『オールインワンのものはありますか？』と聞いちゃいますね」と明かす。ちなみに好んで身に着ける色は、「着回しがきく」ということもあり、モノトーンやカーキを選んでしまいがちだという。

　映画「長いお別れ」は、直木賞作家・中島京子さんの小説が原作。父・東昇平の70歳の誕生会が開かれることになり、久しぶりに東家に、長女・麻里と次女・芙美が里帰りする。そんな娘たちに、母・曜子が告げたのは、昇平が半年前に認知症になったという事実だった。娘たちの戸惑いをよそに明るく振る舞う曜子。そして、日に日に記憶を失っていく昇平。そんな4人と彼らを取り巻く家族の7年間の道のりが描かれている。昇平を山崎努さん、曜子を松原智恵子さん、麻里を竹内さん、芙美を蒼井優さんが演じるほか、北村有起哉さん、中村倫也さんらが出演する。映画「湯を沸かすほどの熱い愛」（2016年）の中野監督がメガホンをとった。

　次回は、麻里を演じる上での役作りや、女優業について聞く。

　＜プロフィル＞

　たけうち・ゆうこ　1980年4月1日生まれ、埼玉県出身。96年に女優デビュー。主な出演作品に「黄泉がえり」（2003年）、「いま、会いにゆきます」（04年）、「ストロベリーナイト」（13年）、「残穢（ざんえ）-住んではいけない部屋-」（16年）、「クリーピー偽りの隣人」（16年）、「旅猫リポート」（18年）、「コンフィデンスマンJP」（19年）などがある。映画「決算！忠臣蔵」（19年11月22日公開）が公開待機中。

　（取材・文／りんたいこ）

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