「聖☆おにいさん 第II紀」の一場面 (C)中村光・講談社/パンチとロン毛 製作委員会
イエスとブッダの日常を描く人気マンガの実写化作品「聖☆おにいさん 第II紀」(福田雄一監督)が6月6日から立川シネシティ(東京都立川市)ほかで期間限定で順次公開される。俳優の松山ケンイチさんがイエス役、染谷将太さんがブッダ役。住み慣れた東京・立川を飛び出し、パソコンオタクのイエスがずっと行きたかったという聖地の秋葉原で、2人は「奇跡」で笑いを巻き起こす。
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原作は、中村光さんがマンガ誌「モーニング・ツー」(講談社)で連載中のマンガ。俳優の山田孝之さんが製作総指揮、映画「銀魂」シリーズ、ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)などの福田監督がメガホンをとり、脚本も担当した。動画配信サイト「ピッコマTV」などで先行配信されている。
「聖☆おにいさん」は世紀末を無事に乗り越えたブッダ(染谷さん)とイエス・キリスト(松山さん)は、下界でバカンスを取ろうと、東京・立川のアパートでルームシェアを始める。ブッダとイエスの下界への興味は尽きることなく、日々をエンジョイする中でついつい「奇跡」を起こしてしまう……というストーリー。ゲストキャラクターとして、イエスを取り調べする警察官役で山田裕貴さんが出演している。
原作のテイストそのままに、松山さんと染谷さん2人の完成度が高いビジュアルも相まって、どこかアンニュイな空気感が心地良く、自然にクスッとさせられる。そもそも聖人が普通に暮らしているというだけでもシュールなのに、2人がプリクラを撮ったり、インスタ映えを気にしたり、果ては民を導くはずの存在が補導されたりなど、思いっ切り人間らしさを垣間見せ、聖人コンビのドタバタが巻き起こす、心の奥をくすぐるような笑いがクセになる。(遠藤政樹/フリーライター)
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