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女優の西田尚美さんが出演する映画「凪待ち(なぎまち)」(白石和彌監督)が6月28日から公開中だ。映画はパートナーの女性とその娘と共に彼女の故郷の宮城県石巻市で再出発しようとする男を主人公に「喪失と再生」を描いた人間ドラマで、西田さんは香取慎吾さん演じる主人公・木野本郁男の恋人・亜弓役を演じている。西田さんにリラックス法や美容・健康の秘訣(ひけつ)、10年後の自分像などを聞いた。
◇オフの日の気分転換は「ドライブ」 その理由は…
今作では、一人娘の美波(恒松さん)や父の勝美(吉澤健さん)の面倒を見る母親として、そして自らも地元に美容院を開業する経営者として、バイタリティーにあふれる亜弓を好演した西田さん。実生活でも、娘を持つ母親であり、女優としても長期間にわたる映画の撮影をこなし……と精力的に日々を送る西田さんは、どのようにオフを過ごし、息抜きをしているのだろうか。「映画館に行くのが好きなので、お休みの日は映画を見にいくことが多いですね。あとは舞台を見に行ったり。それがすごく楽しいし、好きですね」と語る。
また、もう一つ欠かせないのがドライブだ。運転が好きな西田さんは、「目的もなくふらふらと」車を走らせることがあると明かし、「車の中って、個室だから自由な感じがするんです。誰からも邪魔されないし(笑い)。家に帰ったら家族がいて、それはもちろん楽しいんですが、一人になれる時間も求めているのかもしれないですね」と打ち明ける。
日々を忙しく過ごす中で、美容や健康の維持も重要な仕事の一つだ。西田さんに美しいプロポーションを維持するために気をつけていることを聞くと、「運動とか全然していなくて……最近、犬を飼い始めたので、そのお散歩で歩いていますけど、それぐらいです。ジムは、ロケが入ると行けなくなっちゃうから、いつもやめちゃうんです」と苦笑い。ただ、「お風呂に必ずつかる」「温かい白湯を毎朝飲む」は続けていることだといい、「あとは、発酵食品を多くとるとか、そういった体にいいと言われていることを普通に取り入れている感じです」と笑顔で語る。
西田さんといえば、舞台あいさつなどで見せる上品で落ち着いたファッションが印象的だ。そんな西田さんが気になるファッションアイテムに挙げたのはワンピース。「面倒くさがり屋なので、ワンピースがすごく好きです。1枚でパッと形になるので、ついワンピースばかり買っちゃう。ロングのワンピースとか好きですね」とこだわりを明かす。
◇輝き続ける秘訣は「好きなことをする」 10年後の自分像は?
さまざまな作品に出演し、輝きを放っている西田さん。女性として輝き続ける秘訣は何だろうか。西田さんは「『好きなことをする』ことじゃないでしょうか」と答え、「好きなことをやっている人ってすてきに見えますよね。自分を持っている、というか、生き生きしているように見える。自分の好きなことがちゃんとあって、それを無理しないでやっている人はすてきだと思います」と語る。
最後に、10年後の自分像を聞いてみると、「変わらないんじゃないかな。しわは増えていると思うけど、中身は変わらなそうな気がしますね」と話し、「もっと自分にゆとりができていると思います、仕事もプライベートも」と予想。「子供がどんどん年齢が上がって離れていくと思うけど、そうすると自分のことをする時間も増えるから、それが楽しみでもありますね」とほほ笑んだ。
「凪待ち」は、「クライマーズ・ハイ」「ふしぎな岬の物語」などの加藤正人さんが脚本を担当するオリジナル作品。毎日をふらふら過ごしていた郁男(香取さん)は石巻で亜弓(西田さん)や亜弓の娘・美波(恒松さん)らと暮らす中で平穏を取り戻しつつあるように見えたが、小さなほころびが積み重なり、やがて取り返しのつかない事件が起きてしまう。郁男は絶望的な状況から、次第に自暴自棄になり……というストーリー。
<プロフィル>
にしだ・なおみ。1970年生まれ、広島県出身。モデル活動を経て女優へ。主な映画出演作に、「ひみつの花園」(1997年)、「ナビィの恋」(1999年)、「南極料理人」(2009年)、「追憶」(2017年)、「友罪」(2018年)など。舞台やテレビドラマでも活躍中。映画は「五億円のじんせい」(文晟豪監督、7月20日公開)などの公開が控えている。