検索

彼女がキレイな理由:真矢ミキさん プロポーションを保つ秘訣は「自分なりのルールを持つ

 女優の真矢ミキさんが出演する映画「Diner ダイナー」(蜷川実花監督、7月5日公開)は、殺し屋専用の食堂(ダイナー)を舞台に繰り広げられるサスペンス劇だ。食堂を仕切るのは、藤原竜也さん扮(ふん)する元殺し屋の天才シェフ“ボンベロ”。真矢さんが演じるのは、その食堂を訪れる殺し屋の一人、“無礼図(ブレイズ)”だ。ブレイズの持論「美しいことは正しいこと」を理解するのに「とても時間がかかりました」と語る真矢さんに、真矢さん自身の「美しいこと」や、最近気になっているファッションアイテム、さらに、美しいプロポーションを保つ秘訣(ひけつ)などのこだわりを聞いた。

 ◇自分の性格と向き合うことが大事

 真矢さんに、美しいプロポーションを保つ秘訣を聞くと、「怠け者のやり方ですからあまりお勧めできないですけど……」とした上で、「やっぱり、自分の性格と向き合うことはすごく大事だと思います。三日坊主の人と初志貫徹できる人では、方法も随分違うと思いますから」とアドバイスする。

 「三日坊主型の人は、ある程度、緩いプログラムでいいと思うんです。今日は食で癒やされたいというなら、飲みましょう、食べましょう、だけどその分、明日の食欲を抑えましょうとか、食べたら歩きましょうとか。ただ、自分なりのルールを強く持つことは必要だと思います」と勧める。

 そういう真矢さん自身は、「三日坊主」と「一つのことに集中するとすごくはまる」という両面があるそうで、「体重計に乗っても、ここを超えると赤ランプが鳴るみたいな(笑い)、絶対オーバーしてはいけないラインは設定して、怖いから(体重計に)乗らないというのは絶対なしというルールを課しています」とコツを披露する。

 ◇「合理的な物」に傾倒

 最近気になっているファッションアイテムに挙げたのは「カバン」。以前はカバンが「すごく好き」で、いろんな種類を集めていたそうだが、年齢を重ねるにつれ、「重たいものより軽いもの」を好むようになったという。

 例えばリュック。手提げとしても使えるタイプのものを選ぶと、ホテルなどかしこまったところにも入れるが、帰宅時にはリュックとして背負えるなど、これまで「質より量だった」ものを、「好きな物の範囲をせばめてちょっと質の方に倒し、合理的な物」を求めるようになったという。

 ただ、その中でも、「TPOをわきまえる人でありたいと思っています」と話す。カバン同様、靴も普段は「痛くないものを履きたい」と「スニーカーでガシガシ歩く」という真矢さんだが、いざというときには「瞬時にヒールを履ける人でいたい」と、急きょ、人と会うことになったときなどのために、「いつもバッグにはヒールのある靴をきちんと忍ばせている」そうだ。

 ◇真矢さんの「美しくて正しい」ことは

 そんな真矢さんが今回演じるブレイズは、美しき男装の麗人で、「美しいことは正しい」という確固たる信念を持つ殺し屋だ。このフレーズについて、「1行ですっと言い切れて、一瞬で頭に入ってきますけど、よく考えると、ん? 何それ? 美しいことは正しい? 疑問が深くて、その意味を考える時間がすごく長かったですね」と明かす。

 では、その疑問をどのように解消し、役を自分に定着させたのか。「例えば日常でも、靴をそろえて玄関に上がるという所作には、美しい、正しいという感覚がありますよね。あるいは、お世話になった方に手紙を書いている時間とか。急に私がブレイズの世界でものを考えようとしても難しいので、日常で自分が美しくて正しいことって何だろうと考え、それをどんどん積み重ねる」ことで、ブレイズというキャラクターの「肉づきができてきた気がします」と振り返る。

 ちなみに、真矢さんにとって「醜くて悪いこと」は、「不摂生」や「不健康」、「不潔」など「不」という文字が付く言葉が思い浮かぶという。「そういうことは、大きな塊になって悪い方に怒涛(どとう)のように流れていく気がします」と真矢さん。もちろん、ブレイズのように人を殺(あや)めることは論外だが、「悪いこと」は、案外、「日常に転がっていることにもあると思います」と指摘する。

 映画は、平山夢明さんによる小説が原作。極上の料理目当てに人殺したちが集まる殺し屋専用の食堂に、平凡な女“オオバカナコ”が迷い込み、その日から、本能を極限まで刺激する殺し合いのゲームが始まる……というストーリー。食堂の天才シェフで元殺し屋“ボンベロ”を藤原竜也さん、オオバカナコを玉城ティナさんが演じる。ほかに、窪田正孝さん、本郷奏多さん、武田真治さん、小栗旬さん、土屋アンナさん、奥田瑛二さんらが出演する。

 次回は、「Diner ダイナー」の撮影裏話や宝塚退団以来21年ぶりの男装披露について聞く。

 <プロフィル>

 まや・みき 1964年1月31日生まれ、広島県出身。元宝塚歌劇団花組トップスター。1998年に退団し、1999年から多方面で活躍。主な出演作に、映画「踊る大捜査線」シリーズ(2003、2012年)、「ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター」(2012年)、最近のドラマに「下町ロケット」シリーズ(2015、2018年)、「黒蜥蜴」(2015年)、「黒革の手帖」(2017年)、「さくらの親子丼」シリーズ(2017、2018年)、「スパイラル~町工場の奇跡~」(2019年)などがある。

彼女がキレイな理由 最新記事

Pick Up

アクセス上位記事