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真矢ミキさん 20年分の歳月を“武器”に変える男装

映画「Diner ダイナー」に“無礼図(ブレイズ)”役で出演した真矢ミキさん

映画「Diner ダイナー」に“無礼図(ブレイズ)”役で出演した真矢ミキさん

 女優の真矢ミキさんが出演する映画「Diner ダイナー」(蜷川実花監督)が公開中だ。真矢さんは今作で、藤原竜也さん演じる元殺し屋の天才シェフ“ボンベロ”が仕切る、殺し屋専用の食堂(ダイナー)を訪れる殺し屋で、男装の麗人“無礼図(ブレイズ)”を演じている。真矢さんに役作りや撮影の裏話を聞いた。

 ◇進化した男装を目指す

 真矢さんが男装を披露するのは、宝塚退団以来、実に21年ぶり。しかも、同じ宝塚出身の真琴つばささんと沙央(さおう)くらまさんを腹心の部下として従えての登場だ。

 「とにかく、宝塚の延長線上で21年ぶりに男装するという感覚は捨てようと思いました」と明かす真矢さんだが、「そこがすごく難しかった」ことでもあった。なぜなら、真矢さんいわく「確実に20年分の歳月は、顔にも体にも出ている」からだ。

 しかし、それをむしろ“武器”に変えるのが真矢さん流。「経験を重ねたなりの色気だったり、優しさであったり、すご味だったり、そういうものがにじみ出た男装になっていればいい。できるなら進化して出ていきたい」と思いながら演じていたという。

 ◇引く瞬間と出る瞬間は実生活にもある

 今回の撮影現場を、「とにかく、(俳優たちの)個性が雪崩のようにある世界観」と評する。そのため、「“引きの美学”や“静なる美学”といったものを意識していた」と語る。とはいえ、引き過ぎてもいけない。その点は「今、自分は出るべきだという瞬間を察知する動物的勘が、すごく大切だと思いました」と明かし、その動物的勘を、「今回激しく学んだ気がします」と述懐する。

 そして、「どの作品にも引く瞬間と出る瞬間はある」とした上で、「皆さんの実生活でもあると思うんです。今、自分は主役だなと思う時と、今、自分は脇だなと思う時が。例えば会議でプレゼン(テーション)している人は主役だし、聞いている人は脇役だし、そういう感覚と一緒です」と、自身の役作りをかみ砕いて説明する。

 ◇「すごい現場」だった蜷川監督の撮影現場

 今回の撮影を通して真矢さんは、「実は想像力って、切羽詰まった緊張感の中に浮かび上がるものではないか。もちろん、家の中でリラックスしながらの想像もありますが、すごい現場に入ったときなどに生まれるものではないか」と感じたという。

 その「すごい現場」が、まさに今回の現場だった。何でも蜷川監督は、現場で思いついたことは、「すべて挑戦する監督」。それも、真矢さんいわく「すごく笑顔で(笑い)」。例えば、蜷川監督が「ごめん、カーテン全部切れる?」と言うと、スタッフが怒涛(どとう)の勢いでカーテンを切る。すると、次に撮るカットでは、そのカーテンが風に吹かれ、「まるで命が宿ったみたいに、それこそタコの手足みたいに舞い上がる」のだという。

 現場は、「セット、演出、装置……風で一斉に舞い上がる花びら、そういう一瞬の化学反応でしか生まれない芸術を楽しむ」場であると同時に、真矢さん自身、「今! みたいな瞬発力を自分で察知する勘と、それにトライする感覚」を体感した場でもあった。その中でのアクションシーンは、「燃えましたね(笑い)」と真矢さん。そして、躍動感みなぎる撮影に、「自分も一瞬にして絡んでいくという体験はすごく面白かったです」と充実した表情で振り返った。

 ◇殺し屋でも「いとおしかった」

 訪れる客が全員殺し屋というすさまじい世界は、普通に暮らす人間には別次元の話に聞こえる。真矢さん自身も「テーマ性が大きいから成立している世界」と認める。その一方で、「あれほど人を殺している人間でも、繊細で弱かったり、自分なりの正義があったり、何かを追い求めていたり、自分なりのルールを持っていたりするのは、私たちとなんら変わらない」と指摘する。

 その上で、「人が人を殺(あや)めるなんて最悪なことですけど、そんな人たちでも、自分が生きた実感や、いつかきっと……みたいな目的を立てておかないと、生きがいは生まれないのかなと思いました。殺し屋が、そういうものを求めているということがすごくいとおしかったです。(玉城ティナさん演じる)ヒロインだって、何かが見たかった、変わりたかった。(藤原さん演じる)ボンベロや、私が演じたブレイズのような悪党でも、自分のつかみたい夢がちゃんとある。そこに私はすごくメッセージ性があると思います」とアピールした。

 映画は、平山夢明さんによる小説が原作。極上の料理目当てに人殺したちが集まる殺し屋専用の食堂に、平凡な女“オオバカナコ”が迷い込み、その日から、本能を極限まで刺激する殺し合いのゲームが始まる……というストーリー。食堂の天才シェフで元殺し屋“ボンベロ”を藤原竜也さん、オオバカナコを玉城ティナさんが演じる。ほかに、窪田正孝さん、本郷奏多さん、武田真治さん、小栗旬さん、土屋アンナさん、奥田瑛二さんらが出演する。

 次回は、オフの日の過ごし方や10年後の自分、輝き続けるための秘訣(ひけつ)を聞く。

 <プロフィル>

 まや・みき 1964年1月31日生まれ、広島県出身。元宝塚歌劇団花組トップスター。1998年に退団し、1999年から多方面で活躍。主な出演作に、映画「踊る大捜査線」シリーズ(2003、2012年)、「ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター」(2012年)、最近のドラマに「下町ロケット」シリーズ(2015、2018年)、「黒蜥蜴」(2015年)、「黒革の手帖」(2017年)、「さくらの親子丼」シリーズ(2017、2018年)、「スパイラル~町工場の奇跡~」(2019年)などがある。

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