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女優の真矢ミキさんが出演する映画「Dinerダイナー」(蜷川実花監督)が公開中だ。真矢さんは今作で、藤原竜也さんが演じる元殺し屋の天才シェフ“ボンベロ”が仕切る殺し屋専用の食堂(ダイナー)にやって来る殺し屋“無礼図(ブレイズ)”を演じている。女優業をしながら情報番組の司会もこなす真矢さんに、オフの日の過ごし方や10年後の自分、さらに輝き続ける秘訣(ひけつ)を聞いた。
◇ドライブで気分転換
真矢さんは2015年から平日帯の情報番組の司会も務めるなど多忙な日々を送っている。そのためオフの日は、「廃人のように化石みたいになって(笑い)、音楽を聴いたり、テレビを見たりしています」と明かす。その一方で、週末にまとまった休みがとれるときは、思い切って車で遠出し、気分転換するという活動的な面も持っている。
ちょうどこのインタビューの前の週末には、神奈川県の三浦半島から栃木県の日光までドライブした。毎日が時間刻みのスケジュールのため、オフの日のレジャーでは、あえてスケジュールは立てず、「何をやってもフリー、何をやってもオーケーという自由な感覚で現地に赴く」という真矢さん。今回もそれを実行した。
日光では、老舗のホテルを訪れ、ノスタルジーに浸り、そこから「脚を鍛えたかった」からと徒歩で田母沢御用邸まで向かい、「心を和ませ、当時の人の生活ぶりに思いをはせた」。一方、三浦海岸では浜辺を歩いて心を「浄化し」、「気の向くままに市場に行って、マグロをいただいたりしました」と笑顔を見せる。
◇輝き続ける秘訣は
現在、55歳。真矢さん本人は、1998年の宝塚退団以来、「確実に20年分の歳月は顔にも体にも出ている」と語るが、アンチエージングならぬ“ハッピーエージング”を提唱する真矢さんの美しさに陰りはない。年齢を重ねても輝き続ける秘訣を尋ねると、「年を重ねても、本当に美しいと思う女性やすてきな男性を見ていると、やっぱり好奇心がありますよね」と答えた。
「世代に関係なく広い交友関係を持つ」こともポイントだという。「高齢の方だったら、高齢の方だけで集まる時間を持つのもいいですけれど、若い人とも付き合う。若い人だったら年配の方としゃべる。そういうバランスってすごく重要なんじゃないかな。今は家族も核化したから、狭い人間関係での会話しかなくなってきていますよね。だからこそ、自分とは違う年代の人との交流を外で求める感覚が大切だと思います」と指摘する。
さらに挙げたのは「ちょっとだけ頑張る努力」。「八千草薫さんが以前、『ちょっと無理をする』とおっしゃっていて、その受け売りになってしまいますけど、この『ちょっと』が絶妙にいい言葉なんです。『ちょっと頑張る』。そういう努力があれば、年齢を重ねても輝き続けられるのだと思います」と提案した。
◇10年後は…
そんな真矢さんに自身の10年後を想像してもらうと、「どうなっているか分からないですけど、時代をちゃんと読める60代でいたいと思います」と情報番組の司会もこなす真矢さんらしい答えが返ってきた。
そして、「今まで生きてきて、10年はもちろんですけど、5年でもすごく違っていますよね。この時代には終わらないだろうと思うことも終わってきたし、こんな未来なんて来ないでしょと思っていたこと……例えば腕時計で電話やメールを送れるなんて考えてもみなかった。あるいは、人自体も変わってきている。白髪を生かしてすてきに年を重ねるなんていう概念は、以前はなかったですよね。ですから10年後は、自分なりにキャッチするものを逃さない人間でいたいと思います」と、真矢さんならではの好奇心をのぞかせていた。
映画は、平山夢明さんによる小説が原作。極上の料理目当てに人殺したちが集まる殺し屋専用の食堂に、平凡な女“オオバカナコ”が迷い込み、その日から、本能を極限まで刺激する殺し合いのゲームが始まるというストーリー。食堂の天才シェフで元殺し屋“ボンベロ”を藤原竜也さん、オオバカナコを玉城ティナさんが演じる。ほかに、窪田正孝さん、本郷奏多さん、武田真治さん、小栗旬さん、土屋アンナさん、奥田瑛二さんらが出演している。
<プロフィル>
まや・みき 1964年1月31日生まれ、広島県出身。元宝塚歌劇団花組トップスター。1998年に退団し、1999年から多方面で活躍。主な出演作に、映画「踊る大捜査線」シリーズ(2003、2012年)、「ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター」(2012年)、最近のドラマに「下町ロケット」シリーズ(2015、2018年)、「黒蜥蜴」(2015年)、「黒革の手帖」(2017年)、「さくらの親子丼」シリーズ(2017、2018年)、「スパイラル~町工場の奇跡~」(2019年)などがある。