映画「いなくなれ、群青」で真辺由宇役を演じた飯豊まりえさん
俳優の横浜流星さん主演の映画「いなくなれ、群青」(柳明菜監督、公開中)に出演している女優の飯豊まりえさん。映画は謎だらけの島・階段島を舞台に、悲観的な主人公・七草(横浜さん)と七草の幼なじみで理想主義者の真辺由宇(飯豊さん)たちが島にまつわる謎を解き明かそうとする姿を描いた青春ファンタジー。飯豊さんに今作の見どころや美容・健康への取り組み、女性が輝く秘訣などを聞いた。
◇美容・健康の秘訣は… オフの日の“インドア”な一面も
原作は実写映画化やアニメ化されたライトノベル「サクラダリセット」の作者・河野裕さんの同名小説(新潮文庫nex)で、第8回「大学読書人大賞」も受賞している。映画は、ミステリアスな雰囲気の七草と凛々しい少女・真辺が奇妙な島・階段島で再会。真辺は島から出るために、七草ら周囲を巻き込みながら島にまつわる謎を解き明かそうとする……というストーリー。
撮影は、ロケ地に1カ月弱にわたる泊まり込みで行われたという。撮影の合間には、岩盤浴でリフレッシュしていたという飯豊さん。今作に限らず、映画の撮影は長期間にわたるのが常だが、普段はどのようにオフを過ごし、リフレッシュしているのだろうか。「まず、部屋の掃除や洗濯とか(撮影中には)やれなかったことをやります。洗濯ものを乾燥機に入れたら、その間にジムに行って、終わるタイミングで帰ってきて取り込んで、また体のメンテナンスに行って……(笑い)」と一つの生活パターンを明かす飯豊さん。最近では、外出することはあまりないそうで、「次の日の朝ご飯や夜ご飯の材料を買って、家で料理して……とかが好きです」とインドアな一面ものぞかせる。
長期間の撮影では、美容や健康の維持も仕事の一つ。そこで「体にいいことをするのが好き」という飯豊さんに、美容・健康で意識していることを聞くと、最近は「ホットヨガ」がお気に入りと明かし、さらに「できるだけ睡眠を取る」ことも心掛けているという。「7時間以上は睡眠を取りたいです。取れる日と取れない日がありますけど……」と飯豊さん。また、「あまり空気が悪いところには行かないです(笑い)。渋谷とか新宿とか、人がいっぱいいるところ」と笑う。 ◇女性が輝く秘訣は? 今後は“音楽”の仕事にも熱視線
そんな飯豊さんに女性が輝く秘訣を聞いてみると、「ときめくこと」という答えが返ってきた。「我慢するのではなく、『この洋服が着られるから頑張れる』とか『この人に会えるから頑張れる』『このご飯があるから頑張れる』とか……。そういう“ときめけるもの”を常にそばに置いておいたり」とほほ笑む。
映画にドラマにとさまざまな作品に出演し、まさに“輝いている女性”を体現している飯豊さんは、どのような未来像を描いているのか。飯豊さんは「洋服を作りたいです」と明かしたほか、「せっかく音楽会社(エイベックス)にいるので。CDを出したいわけではないんですが、音楽に携わるお仕事をしてみたいなと思っています」と野望は尽きない。このエネルギーにあふれた姿勢こそが、飯豊さんの大きな魅力といえるかもしれない。
凛々しく、理想主義の真辺を演じた飯豊さん。最後に今作の見どころを改めて聞くと、「自分の苦手な部分って、許せるか許せないかだと思う。この作品を見ると、景色が変わるというか、自分のいらなくなった過去も『あってよかったものなんだ』と思えるのでは。そう、感覚が変わると思います」と語ってくれた。
<プロフィル>
いいとよ・まりえ。1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2012年に女優デビューし、数多くのドラマや映画に出演しているほか、雑誌「Oggi」(小学館)、「MORE」(集英社)でモデルとしても活躍中。主な映画出演作は 「きょうのキラ君」(2017年)、「暗黒女子」 (同)など。「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」(2019年)、「名探偵ピカチュウ」(同)では声優も務めている。秋には映画「惡の華」(9月27日公開)の公開も控えている。