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女優の玉城ティナさんが出演する映画「惡の華」(井口昇監督)が9月27日から公開中だ。映画は鬱屈とした思春期を過ごす少年少女の暗黒面を描いた作品で、玉城さんは主演の伊藤健太郎さん演じる春日高男と主従関係を結ぶクラスの問題児、仲村佐和を演じている。玉城さんにオフの日の過ごし方や輝き続ける秘訣(ひけつ)、10年後の自分像などについて聞いた。
◇オフには“超軽め”に海外も 美容・健康の秘訣は?
映画では、伊藤さん演じる春日を支配する、過激な罵倒せりふの多い“強烈キャラ”を演じた玉城さん。「好きな作品だったので、『面白そうだな』という気持ちの方が強かったです」と喜びを語る。
7月に公開された「Diner ダイナー」(蜷川実花監督)ではヒロインを演じ、11月には主演を務める映画「地獄少女」(白石晃士監督)の公開も控えているなど、大活躍中だ。多忙を極める中、オフの日はどのように過ごしているのだろうか。そう聞くと、玉城さんは、本や映画も鑑賞するが「自分の吸収したものを全部表現として出すことができるので、吸収する作品は選ぶようにしています」と貪欲な姿勢を明かす。
ただ、「自分が喜ぶことをしてあげて、休むときは休みます」とメリハリは意識している。時には「超軽めに海外に行きます」と突発的に旅行に出かけることもあるそうで、「『明日から行こっかな』みたいな感じで(笑い)。割りとそういう行動力はありますね」とアクティブな一面ものぞかせる。
長期間の映画の撮影では、美容や健康の維持も欠かせない。玉城さんは「やっと自分の体との付き合い方が分かってきました」と打ち明け、「これぐらい寝ないといけないんだな、とか……。寝るときは、十何時間とか、めちゃくちゃ寝ます。ずっとベッドの上にいちゃう。7時間は寝たいです。5時間とかだと、絶望する(笑い)」と冗談めかして笑う。食事も撮影中は意識するが、オフのときは好きな物を食べるといい、「あまりストレスはためないようにしています」と無理はしないスタンスだ。
◇昔は「隣の芝生が“激青”だった」 10年後の未来像は…
映画でヒロイン役や主演が続くなど、輝きを放ち続けている玉城さんに「女性が輝く秘訣」を聞いてみると、「『私なんて』と思っていると顔に出るので、それはやめようと思っています」と回答する。「(この仕事を)始めたてのころは、今よりもっともっと隣の芝生が“激青”で(笑い)。真っ青、生い茂っているように思っていた」と過去を赤裸々に語り、「そうではなくて、自分の範囲で、自分のお庭をきれいに手入れすることにシフトしていく考え方のほうがいいんじゃないかな、と思います」と語る。
そんな玉城さんに、10年後の自分像を聞いてみた。10月に22歳の誕生日を迎える玉城さんは「32歳……どうなっているんでしょうね」といい、「“自分のいるべき場所”にいてくれたらいいなと思います。この仕事をずっとしているかも分からないし、『自分のやりたいこと』と『やれること』の折り合いをつけて、楽しく生きていてくれたらいいですね」と語った。
映画は、押見修造さんの人気マンガを実写化。ボードレールの詩集「惡の華」を心のよりどころに息苦しい毎日を過ごす春日(伊藤さん)は、放課後の教室で憧れのクラスメートの佐伯奈々子(秋田汐梨さん)の体操着を見つけ、つかみ取ったままその場を離れる。やがて春日は、その一部始終を見ていた仲村から、それを秘密にする代わりにある“契約”を持ちかけられる……というストーリー。
<プロフィル>
たましろ・てぃな。1997年10月8日生まれ、沖縄県出身。2012年に「ミスiD(アイドル)2013」でグランプリを獲得。14歳で「ViVi」(講談社)最年少専属モデルとして人気を集める。「ダークシステム 恋の王者決定戦」(2014年)のヒロイン役で女優デビューし、「わたしに××しなさい!」(2018年)で映画初主演。映画は「PとJK」「暗黒女子」(共に2017年)、「チワワちゃん」「Diner ダイナー」 (2019年)など出演多数。11月には主演を務める「地獄少女」の公開も控えている。