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松岡茉優さん 女優業は「生業」 職業として真摯に向き合いたい

映画「蜜蜂と遠雷」に栄伝亜夜役で主演した松岡茉優さん

映画「蜜蜂と遠雷」に栄伝亜夜役で主演した松岡茉優さん

 女優の松岡茉優さんが主演を務めた映画「蜜蜂と遠雷」(石川慶監督、10月4日公開)が公開中だ。直木賞と本屋大賞をダブル受賞するという史上初の快挙を果たした恩田陸さんの小説が原作。今作で松岡さんは、“天才少女”とうたわれながら、母の死をきっかけに表舞台から消えていたピアニスト、栄伝亜夜(えいでん・あや)を演じている。もともと恩田さんの大ファンで、オファーが来たときは「恩田先生の作品を尊敬し、大好きだからこそ、うれしさや喜びよりも責任感と不安が大きかったです」と語る松岡さんに、映画についてや女優という仕事について聞いた。

 ◇役作りは「難しくなかった」

 原作を読んだときのことを、「音も鳴るし、目の前に光景が広がるし、鼓膜が揺れるような読書体験でした」と興奮気味に語る松岡さん。その体験は「唯一無二」で、読めば読むほど面白さに引き込まれたという。その一方で、自分が主演ということに不安は増していったが、「役作りに関しては、難しかったということはありませんでした」と明かす。なぜなら原作に「栄伝亜夜という人物像は確実にあった」からだ。

 加えて、亜夜の演奏を実際に奏でるピアニスト・河村尚子さんの収録現場に立ち会えたことも大きかった。例えば「休符の次に入るところで、遅くなってしまったり、早くなってしまったりと何回やってもできなかったことがあった」という。そのとき、河村さんが演奏したときの映像を確認すると、「1回手を浮かせて弾き始めることで、1拍とっていたんです。それをまねて弾いてみたら、うまく入れたんです」と振り返る。

 ◇「亜夜を一人で作ったとは思っていない」

 さらに、作曲家の藤倉大さんが今作のために書き下ろした架空の課題曲「春と修羅」について、松岡さんは河村さんの演奏を耳にするまで、「亜夜はとても穏やかな人だと思っていた」という。ところが、河村さんの演奏を聞き、その「闇の濃さ」に驚いた。そのとき、「亜夜の内に秘めたものが、ものすごく恐ろしいものであるように感じ」、それによって、当初考えていた「幸福な天才」という亜夜像を、「怖さのある天才」に修正した。「ですから、(亜夜を)一人で作ったとはまったく思っていないです」と河村さんに感謝し、「役作りだけでいったら、おそらく他の作品よりも、常に答えが用意されていたように思います」と語った。

 ちなみに、松岡さんにはピアノの演奏経験がある。「『初めてでした』と言いたいところですけど、残念ながら、小学校1年生くらいから中学校1年生ぐらいまでの間、習っておりました(笑い)。ただ、大変おさぼりな生徒でしたから、『子供バイエル』くらいで止まっています。今回は次元が違いました」と苦笑しながら明かした。

 ◇「実力派」「演技派」と呼ばれることに一家言

 2008年から芸能活動を始め、今では女優として、「若手実力派」「若手演技派」と呼ばれる松岡さん。しかしその呼び方には一家言あるようで、「それには一言申し上げたくて」と切り出し、次のような持論を述べた。

 「今だとありがたいことに『万引き家族』で、とか『勝手にふるえてろ』の、と言ってもらえるのですけど、その枕詞が10代のときはなかったんです。『あまちゃん女優』の、と紹介してもらったりもしましたけど、それが薄れてくると、だいたいの子が、(20歳を過ぎると)『美人女優』とか、『なになにの奇跡』とか言われるわけです。そう呼べなかった人が、『個性派』とか『演技派』と呼ばれているのではないか、そういうふうに思っています(笑い)」。

 そう朗らかに言ってのけた松岡さんに、女優という仕事について問うと「私にとっては生業(なりわい)です。生活するためのお仕事です。職業として、真摯(しんし)に向き合っていきたいものです」と真っすぐな瞳で答えた。

 今作を見た原作者の恩田さんは、「映画化は無謀、そう思っていました。『まいりました』を通り越して『やってくれました!』の一言です」という感想を寄せている。松岡さんは、「大好きな恩田陸先生の作品に挑んで、自分の中で恩田先生が納得してくれたらゴールだと思っていました。ですから、先生がああいったコメントを残してくれたというだけで、私としては本当に良かったと思っています。公開前にゴールテープを切ったような気がしています」と晴れやかな表情を浮かべていた。

 映画は、国際ピアノコンクールに集まった4人の若き天才ピアニストたちの戦いと成長を描いている。母の死をきっかけに表舞台から姿を消していたが、再起をかけコンクールに挑む元神童の栄伝亜夜(松岡茉優さん)。年齢制限ギリギリで出場するサラリーマン奏者の高島明石(松坂桃李さん)。名門ジュリアード音楽院に在籍し、人気と実力を兼ね備えたマサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィンさん)。そして、正規の音楽教育を受けていないながらも、今は亡き“ピアノの神”が遺(のこ)した異端児、風間塵(鈴鹿央士さん)。それぞれの思いを懸け、天才たちの戦いの幕が切って落とされる……というストーリー。

 次回は、松岡さんの休日の過ごし方や、女性が輝き続ける秘訣(ひけつ)などについて聞く。

 <プロフィル>

 まつおか・まゆ 1995年2月16日生まれ、東京都出身。2008年、子供番組「おはスタ」(テレビ東京系)でおはガールとして本格デビュー。近年の映画出演作に「ちはやふる」3部作(2016年、2018年)、「勝手にふるえてろ」(2017年)、「blank13」「万引き家族」(共に2018年)など。待機作に「ひとよ」(11月8日公開)がある。

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