映画「最高の人生の見つけ方」の一場面 (C)2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会
吉永小百合さん主演の映画「最高の人生の見つけ方」(犬童一心監督)が10月11日、TOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。原案は、ジャック・ニコルソンさんとモーガン・フリーマンさんが共演し、2007年に公開された同名の米映画。余命宣告を受けた女性2人が、残りの人生を謳歌(おうか)し、自分の殻を破っていく様を描くヒューマン作。スカイダイビング、巨大パフェ、ももいろクローバーZのライブなど、アクティブな2人の旅路が続く中で、家族への思いもにじませている。
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家庭のために生きてきた真面目な専業主婦、北原幸枝(吉永さん)は、余命宣告を受けて入院する。そこで、会社に人生をささげてきた社長の剛田マ子(天海祐希さん)と偶然知り合う。幸枝は、12歳の少女が落としたノートをたまたま拾い、そこに書いてあった「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行しようと、思い切ってマ子に声を掛ける……。
ほかに、幸枝の夫役に前川清さん、娘役と若き日の幸枝の二役で満島ひかりさん、息子役に駒木根隆介さんが扮(ふん)している。マ子の秘書、高田学役をムロツヨシさんが演じ、義理堅く人情味のある男性を好演。マ子の夫役を賀来賢人さん、ノートの持ち主の少女役を鈴木梨央さんが演じている。
年齢も立場も違う2人の女性が、病院で出会うシーンから2人のコンビぶりがはまっていて、これからどんなことが起こるのかワクワクさせられる。2人の旅路は、とにかくエネルギッシュ。特に、ももクロのライブシーンは圧巻で、余命わずかな2人を会場全体の躍動感が包み込み、感動的だ。吉永さん、天海さん、ムロさんが、ももクロのメンバーと一緒になって踊る姿には注目。実際のライブ会場・横浜アリーナ(横浜市港北区)で撮影された。
幸枝とマ子は、時にはしゃぎ、時にぶつかり合いながら、本音を見せ合っていく。それぞれの弱みや、家族の問題がしっかりと描き込まれ、人生で大切なものがじわじわと伝わってくる。
男性2人が主人公だったオリジナル版から女性2人に置き換え、「千年の恋 ひかる源氏物語」(2001年)で共演した吉永さんと天海さんという豪華なキャストが実現。脚本は、「ママレード・ボーイ」(2018年)などの浅野妙子さん、小岩井宏悦さんが犬童監督と共に手がけた。京都、長崎など、ロケ先の美しい風景も楽しめる。音楽は「のぼうの城」(2012年)などの上野耕路さん。主題歌は、シンガー・ソングライターの竹内まりやさんの書き下ろし「旅のつづき」。(キョーコ/フリーライター)
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