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草なぎ剛:映画「ミッドナイトスワン」で少女を預かるトランスジェンダー役 「今までで一番大挑戦」

 草なぎ剛さんが、映画「ミッドナイトスワン」(内田英治監督)で主演を務めることが10月31日、明らかになった。トランスジェンダーの凪沙(なぎさ)に扮(ふん)する草なぎさんが、ロングヘアでメークを施した女装姿も公開された。

 映画は、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」で配信されたドラマ「全裸監督」などの内田監督によるオリジナル脚本で、内田監督がメガホンもとる。トランスジェンダーの凪沙が、親から愛を注がれることなく生きてきた少女、一果(いちか)を預かる……という展開で、切ない“疑似母子”のラブストーリーとなる。

 草なぎさんは、凪沙を演じることについて「今までで一番大挑戦の役なので、ここでまた新しい作品の力やお芝居の力に目覚めることができたら」と語り、「難しい役なのですが、凪沙の気持ちというのは少なからず誰しも生きている人間ならば分かるもの。作品として訴えかける力があっていいなと思います。“変えられない運命”、“逃れられない運命“の悲しみ、切なさといったものを人は誰しも抱えていると思う。それを作品の中で表現できたらと思いました」とコメント。

 作品については「脚本が人の愛、エネルギーにすごくあふれていて国境や性別などを超える力があって、皆さんに楽しんでいただけると思います。台本を読んだとき、とても感動し涙が止まらなかった」と話し、「深刻な問題ではあるけれどそこにリアルに生きている人たちの悩みを見せられたらいいなと思います。想像もつかない作品になるんじゃないかと思います。監督を信頼してみんなで頑張ります」と話している。

 内田監督は、草なぎさんの起用について「内面的な演技が要求されるこの難しい役を演じるのは、誰もが知っている方でないと意味がないと思っていたところ、草なぎさんが演じていただけるということで本当にうれしく思います」と喜んでいる。映画については「人間は愛のためにどこまで自己を犠牲にすることができるのか? 多様化が進む中、普遍的な一つの愛の形としてトランスジェンダーと少女の関係を描いています。普通に存在する者たちの物語で、普通の娯楽映画として大いに楽しんでいただけたらと思います」とコメントしている。

 映画は、今月下旬から東京都内、関東近郊を中心に撮影が始まった。公開日などは未定。配給はキノフィルムズ。 

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