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11月1日からNetflixで独占配信されているリアリティー番組「クィア・アイ in Japan!」で、ガイド役を務めるモデルで女優の水原希子さん。もともと「クィア・アイ」のファンだったという水原さんに、ガイトとしての心構えや、番組の魅力、来日した“ファブ5(ファイブ)”こと5人のスペシャリストについて聞いた。
◇依頼者を大変身させるファブ5のすごさ
水原さんは、「クィア・アイ」の魅力に、「ヒーローが大変身していく過程の驚き」を挙げる。水原さんがいうヒーローとは、番組に登場する依頼者のことだ。番組では、それまでの自分を変えたい、殻を破りたいと思いながら、なかなか自分一人ではそれができない依頼者を、「ファブ5のみんながいろんなアイデアを持ち寄って、いろんな方面から、さらにストレスなんじゃないかぐらいの圧力をかけて(笑い)、大変身させていく」。しかしそこには、「ファブ5みんなの、ヒーローに対する理解と共感」がある。そうした番組の「エンターテインメントでもあり、共感できる部分もある」ところに水原さんは引かれるという。
ファブ5の顔ぶれは、料理とワイン担当のアントニさん、インテリア担当のボビーさん、カルチャー担当のカラモさん、美容担当のジョナサンさん、そして、ファッション担当のタンさんの5人。
彼ら5人の存在も番組の魅力として挙げる。「普段はおちゃらけているのに、仕事モードに入ると、すごくカッコよくなるんです(笑い)。そういうことがパッとできる人たちでも、かつては悩みを抱えていた。そこから、つらいのは自分だけじゃない、頑張ればみんな幸せになる権利があるんだというピュアなメッセージが伝わるんです。そういうところが、米国だけではなく世界的にヒットしている理由だと思います」と分析する。
◇アントニとはすし屋、ボビーとカラモとは新宿2丁目へ
今回、ファブ5とは初対面だったが、「皆さんすごく気さくな方たち」で、水原さんもすぐに打ち解けられた。車で移動中も、インスタグラムで東京の街を撮影したり、恋愛の話に花を咲かせたりしたという。そういった周囲の人々を「巻き込む力がすごくある」と、5人の人間力に水原さんは舌を巻く。
ちなみに、メンバー全員と一緒に出かけることはなかったが、アントニさんには、水原さんお薦めのすし屋を紹介した。すると、「こんなにおいしいおすしは今まで食べたことない」と大絶賛。ボビーさんとカラモさんを連れて新宿2丁目に行ったときには、2人共「大興奮(笑い)」だったという。
◇依頼者の変化に衝撃
そもそも、「クィア・アイ」は米国の番組だ。そのため、ファブ5も依頼者とは英語でコミュニケーションを取り、文化的にも共通の認識があった。しかし、今回のように日本が舞台となると話は別。水原さんも、「あまりにもかけ離れていると正直、思っていた」という。それだけに、ガイドとして依頼者とファブ5の間に入り、「どうやってお互いの理解を引き出していけるかとすごく心配していました」と打ち明ける。だが、実際にガイドを務め、その懸念は徒労に終わった。
例えば、髪形やファッションに無頓着だった依頼者は、ファブ5に背中を押され、それまで身に着けたことのないような洋服やヘアスタイルにチャレンジする。すると、ファブ5のメンバーは、「すごい!」「ファンタスティック!」と依頼者に拍手を送り、依頼者もその言葉に励まされ、表情が変わっていく。
そういった光景を目の当たりにし、水原さんは、「他人と関わることで違う自分が見えてきたり、その人が喜んでくれたということがうれしくて、最初は照れくさくて敬遠していたことも、いざやってみると、いつの間にか自分の自信につながっていたりする。そこにはもう、言葉やカルチャーは関係ない。人と人の関わり合いで変化していったという事実は、すごく衝撃的でした」と明かす。
そこから導き出されたのは、「人と人の関わり合いに、国籍も性別も関係ないんだ」ということ。水原さん自身、改めて「『クィア・アイ』という番組は、国境までも超えちゃうんだと思いました」と語り、その上で、今回の「クィア・アイ in Japan!」が、「人間の本質的な部分を見せてくれるエピソードになっていると思います」と胸を張った。
「クィア・アイ」は、Netflixで2018年に配信が開始された米国発のリアリティー番組。現在シーズン1~4が配信されている。番組には、毎回、さまざまな悩みを持つ依頼者が登場。彼らを、ファビュラス(素晴らしい)な5人のゲイたち、通称“ファブ5”が、衣食住、カルチャー、美容、それぞれの得意分野からアドバイスし、変身させていく。
11月1日から配信されている「クィア・アイ in Japan!」は、米国を飛び出し日本にやって来たファブ5が、日本で暮らす依頼者を変身させていくスペシャルバージョン。水原さんはファブ5と依頼者の橋渡しをするガイド役を務めている。4回シリーズ。
次回は休日の過ごし方や女優の仕事について、10年後の未来像について聞く。
<プロフィル>
みずはら・きこ 1990年10月15日生まれ、米テキサス州生まれ。2003年にモデルとして活動を始める。映画「ノルウェイの森」(2010年)で女優デビュー。ほかの映画出演作に「ヘルタースケルター」(2012年)、「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」(2015年)、「高台家の人々」(2016年)、「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(2017年)など。ドラマ出演作にNHK大河ドラマ「八重の桜」(2013年)、「信長協奏曲」(2014年)、「嘘の戦争」(2017年)、「グッドワイフ」(2019年)などがある。2017年には自身がプロデュースするプロジェクト「OK(オッケー)」を設立した。