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モデルで女優の水原希子さんがガイド役を務めるリアリティー番組「クィア・アイ in Japan!」が、11月1日からNetflixで独占配信されている。番組の収録の合間には、来日したファブ5のメンバーを、新宿2丁目に連れて行ったという水原さん。休日の過ごし方や女優という仕事について、また、10年後の自分、女性が輝き続けるための秘訣(ひけつ)を聞いた。
◇モデル業は「ホーム」
オフの日には、「家でゴロゴロしながら(飼い)猫と遊ぶ」ときもあれば、翌日が休みなら「新宿2丁目に飲みに行ったり」、休みが2、3日続くときは、友達と地方に出かけたりするという水原さん。もともと「あまり家に閉じこもっているのは好きじゃない」性分で、「相当疲れているとき以外は、夕方になるとピストバイクを乗りに出かける」など活動的に過ごしている。
2003年に雑誌「Seventeen(セブンティーン)」の専属モデルとして活動を始め、2009年には映画「ノルウェイの森」で女優デビュー。以来、モデルや女優として活躍してきた。2017年には、自らプロデュースするプロジェクト「OK(オッケー)」を立ち上げた。今は、モデル、女優、「OK」のプロデューサーの三つの顔を持つ。
それぞれが水原さんにとってどんな存在かと聞くと、モデル業は「子供のときからやっているので、自分にとってはホーム」であり、「ベースです」と表現するほど、水原さんにとっては「当たり前のこと」だという。そして、「自分というよりは人が求めた人物像を演じている感覚なので、発見はあるし、割と実験的にいろんなことを意欲的にできるものだと思います」と説明する。
◇女優業は「チャレンジできる場所」
一方、モデル業同様「楽しい」ものだという女優業は水原さんにとって、「永遠のチャレンジできる場所」であり、「毎回、違う監督と、(演じる役の)職業と時代背景、もしかしたら性別まで変わったりする可能性もあるし、ファンタジーだったり現代劇だったりとシチュエーションが変わるので、一定の緊張感と葛藤は常にある」という。
その上で、「でも、やっぱりすごく面白いです。本当に不思議なんですけど、演技をしていると、たまに役とそのときの自分がリアルにリンクすることがあるんです。そういうことがとても興味深いし、長く続けられるお仕事でもあるので、一生続けていきたいと思います」と意欲を見せる。
◇OKは自分を「表現できる場所」
それら二つほど制約を感じず、「自分のやりたいことを表現できる場所」であるのが、OKのプロデュース業だ。「モデルは結局、自分ではなく他人のものなんです。撮影をしていると、こっちの(洋服の)方がいいと思うことは正直、あります。でも、他人のものだから言えない。自分にもクリエーティブな感性はあるので、それを表現できる場所が欲しい。それが『OK』なんです」。ちなみに「OK」とは、2017年に設立した自身の会社「Office Kiko」の頭文字だという。
「OK」に関しては次のようなことも考えている。「自分と同じような考えを共有する仲間たち、それは性別も年齢も国も関係ない。そういう仲間たちが、素直なクリエーティビティーを持ち寄って、洋服を作ったり、イベントしたり、アートを作ったり。形みたいなものをなるべく作らないようにしているんですけど、そういう実験的なプロジェクトを動かしていきたい。それは自分にとっていちばんワクワクすることですね」と語る。
◇10年後は「子供がいたらいいな」
そういった姿勢は、水原さんが考える、「女性が輝き続ける秘訣」にも通じる。水原さんは、輝き続ける秘訣について、「他人と関わり合うことがすごく大事だと思います。いろんな人と関わり合うことによって、疲れることもあるかもしれないけど、常にアップデートされるし、いろんな人の経験が自分のためになったり、人と関わり合って一定の好奇心を持ち続けたりすることが大事なんじゃないかな」と指摘する。その上で、「『それ、私はできないから』と拒絶するのではなく、常に開いている状態というか、そういう心構えでいるといいのではないかと思います」と勧める。
そんな水原さんに、10年後の自分を想像してもらうと、「想像しません」と答えたあとで、「というか、できないです。だって、10年前に今の自分を全く想像できなかったですから」と、かつての自分を振り返る。ただ、「子供はいたらいいなと思います。男の子、女の子、どちらでもいいです。どちらも欲しいと思います」と母親願望をのぞかせる。
「今から10年後だと39歳。結婚は本当にどうでもいいと思っているんですけど、子供のことを考えると、女性にとって年齢は現実的な問題。子供はどうするかと葛藤する部分だと思うんです。私はまだ、そこまで深刻な壁にぶつかっているわけではないんですけど、やっぱり考えますね」と正直な気持ちを明かす。
その上で、「恋愛って、すごく難しいじゃないですか。例えば、『いいな』と思う男性に出会ったとしても、その人と一生添い遂げることはできないかもしれない。となると、恋人うんぬんより、自分のDNAを受け継ぐ子供のことを考えちゃいます。どういう環境で、どうやって育てるか。だから、何が起きてもいいような状態にはしておきたいので、インディペンデントでいたいと思いますし、働き続けたいです」と将来へ思いをはせていた。
「クィア・アイ」は、Netflixで2018年に配信が開始された米国発のリアリティー番組。現在シーズン1~4が配信されている。番組には、毎回、さまざまな悩みを持つ依頼者が登場。彼らを、ファビュラス(素晴らしい)な5人のゲイたち、通称“ファブ5”が、衣食住、カルチャー、美容、それぞれの得意分野からアドバイスし、変身させていく。
11月1日から配信されている「クィア・アイ in Japan!」は、米国を飛び出し日本にやって来たファブ5が、日本で暮らす依頼者を変身させていくスペシャルバージョン。水原さんはファブ5と依頼者の橋渡しをするガイド役を務めている。4回シリーズ。
<プロフィル>
みずはら・きこ 1990年10月15日生まれ、米テキサス州生まれ。2003年にモデルとして活動を始める。映画「ノルウェイの森」(2010年)で女優デビュー。ほかの映画出演作に「ヘルタースケルター」(2012年)、「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」(2015年)、「高台家の人々」(2016年)、「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(2017年)など。ドラマ出演作にNHK大河ドラマ「八重の桜」(2013年)、「信長協奏曲」(2014年)、「嘘の戦争」(2017年)、「グッドワイフ」(2019年)などがある。2017年には自身がプロデュースするプロジェクト「OK(オッケー)」を設立した。