あなたにおすすめ
東京国際映画祭:綾瀬はるか、井上真央、米倉涼子がドレスアップ 芳根京子は振り袖、水原希子、河合優実、菊地凛子も
2014年に公開され大ヒットしたディズニーの劇場版アニメ「アナと雪の女王」の最新作「アナと雪の女王2」(クリス・バック監督、ジェニファー・リー監督)が11月22日に公開された。世界中で社会現象を巻き起こしたヒット作の待望の続編で、エルサが“魔法の力”を持つことになった秘密が解き明かされる。歌もアクションもパワーアップ。前作を超えるスケールで描かれる姉妹を巡る冒険の物語だ。
前作「アナ雪」は、運命に引き裂かれた王家の美しい姉妹・アナとエルサを主人公に、凍った世界を救う“真実の愛”を描いたファンタジー。日本では2014年3月に公開され、国内での興行収入は約255億円と歴代3位の記録となった。主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」も大ヒットし、日本中に“アナ雪ブーム”を巻き起こした。
最新作「アナ雪2」は、アレンデール王国を治めるエルサとアナの姉妹は深い絆で結ばれ、幸せな日々を過ごしていたが、エルサにしか聞こえない不思議な“歌声”によって、姉妹は未知なる世界へと導かれる。それはエルサの“魔法の力”の秘密を解き明かす、旅の始まりだった。姉妹は仲間のオラフやアナの恋人、クリストフと共に、数々の試練に立ち向かう……というストーリー。イディナ・メンゼルさんがエルサ、クリステン・ベルさんがアナの声優を続投。日本語吹き替え版では前作同様、エルサ役を松たか子さん、アナ役を神田沙也加さんが務める。
今作の見どころの一つに、スケールアップしたアクション表現がある。エルサが魔法を使い、追いかけてくる敵と戦うシーンは“水”の表現の美しさにうっとりとしたほどだ。スピード感も増し、ハラハラもさせられる。姉妹の絆と力強さも前作よりパワーアップし、2人のりりしい姿は見応え十分だ。
もう一つの見どころは歌。前作にも増してミュージカル映画にふさわしい名曲がそろった。中でもエルサ役の松さんが歌う「イントゥ・ジ・アンノウン」はサビが印象的でつい口ずさんでしまうほど。前作「レット・イット・ゴー~ありのままで~」をしのぐヒット曲となるか。加えて、姉妹の幼少期も描かれ、両親のエピソードも明かされるなど、物語性も増して、最後までスクリーンに目がくぎづけだった。
オラフが要所要所で話をまとめたり、場を盛り上げるコメディリリーフの役割を果たしており、前作よりさらに愛らしい存在になっている。
続編というと前作を超えられないのが常だが、今作はすべて超えたといっても過言ではない大作に仕上がっている。ちなみにタイトルロールのあとにもお楽しみがあるので明るくなるまで席を立たないように。(細田尚子/MANTAN)