映画「カツベン!」で橘琴江役を演じる井上真央さん
女優の井上真央さんが出演している映画「カツベン!」(周防正行監督)が12月13日から公開中だ。今作で井上さんが演じている橘琴江は、映画館の社長令嬢でプライドが高い“モダンガール”。劇中では独特のファッションや強気な性格で唯一無二の存在感を発揮している。「『楽しい』という感覚を持っていたい」と語る井上さんに、女性が輝く秘訣(ひけつ)や休日の過ごし方を聞いた。
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◇長い休みが取れたら…
女優として忙しい日々を送る中で、井上さんは休日をどのように過ごしているのだろうか。「犬を飼っているので、広い公園で遊んだり、ヨガに行ったり、体調で気になるところがあればケアをしに……。休みに遠出するというタイプではなく、やることをリストにしてこなしていく感じです」と笑顔で語る。最近は早起きを心がけているといい、「運転をしながら、朝からやることをこなしていくのが好き」と語る。
そんな井上さんに、もしも長い休みが取れたら?と尋ねると、「パリに行きたい」という。なぜ、パリなのか。「友達がパリにいて、お子さんが生まれたのでその子に会いたいです。それと、初めてパリに行ったときがすごく良かったんです。ヨーロッパ方面をゆっくり旅してみたいなと思います」と楽しそうに思いをはせていた。 ◇ストイックにすぎずちょっとした息抜きやご褒美も…
今作ではやや癖のある、高飛車な一面を持つ社長令嬢を演じた。これまでにあまり経験のなかった役どころで、井上さんは「いろいろなことが新鮮でした」と振り返る。そこで、女優としてさらに幅を広げ、ますます輝きを放つ井上さんに、女性が輝く秘訣を聞いた。
井上さんは少し考えてから「苦労したほうが成長できるという考え方もあるかもしれませんが、『女性はしなくていい苦労もある!』と、諸先輩方に言われたことがあります」と切り出した。
「お仕事もストイックにやってしまうことがありますが、自分を追い込むだけでなく、少し余裕を与えてあげる、許してあげることも必要なのかなと思います。自分で自分をヨイショと持ち上げるためにも、ちょっとした息抜きやご褒美も……(笑い)。焦らないことが大切かなと思います」と井上さんは語る。
そういった考えに至り、今は「楽しむ」ことを大事にしているという。「楽しむって、忘れてしまいがちですが、何においても、楽しもうとする感覚を持っている人って、すてきですよね。当たり前のことかもしれないですが、そういう感覚を持っていたいと思います」とほほ笑む。
現在32歳。最後に、10年後の姿を想像してもらうと、「健康でありたいです」と気負わず、自然体な答えが返ってきた。「健康管理もお仕事をする上で大事なことですし。心も体も健やかで、楽しんでいたいですね」と軽やかに語った。
「カツベン!」は周防監督の5年ぶりの最新作。約100年前に「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった時代、楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語を作り上げ、観客たちを熱狂させた「活動弁士」(活弁=カツベン)の姿を描く。
子供のころに活動写真小屋で見た活動弁士に憧れていた染谷俊太郎(成田凌さん)は、ニセ弁士として泥棒一味の片棒を担いでいたが、嫌気がさして逃亡し、小さな町の映画館に流れ着く。そこで働くことになった俊太郎は、本物の活動弁士になれると期待に胸を膨らませるが、個性的な曲者(くせもの)たちとのトラブルが勃発。隣町のライバル映画館、再会を果たした初恋相手、ニセ活動弁士を追う警察らを巻き込み、事態は大騒動へと発展する……という内容。
<プロフィル>
いのうえ・まお 1987年1月9日生まれ、神奈川県出身。テレビドラマ「花より男子」シリーズ(TBS系)、NHK連続テレビ小説「おひさま」(NHK)、大河ドラマ「花燃ゆ」(同)、「明日の約束」(カンテレ) 、土曜ドラマ「少年寅次郎」(NHK)などで主演。映画は「八日目の蝉」(2011年)、「白ゆき姫殺人事件」(2014年)、「焼肉ドラゴン」(2018年)など多数。
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