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広末涼子:今年40歳 女優業は一生もの 「天職」から「使命感」へ 2020年快調なスタート

 シンガー・ソングライターの長渕剛さん主演の映画「太陽の家」(権野元監督、2020年1月17日公開)に出演している女優の広末涼子さん。1月には、今作のほかにも別の映画の公開や出演ドラマが放送される。2020年、快調なスタートを切る広末さんに、今年の抱負や10年後の未来像、さらに、いくつになってもデビュー当時と変わらない透明感を保つ秘訣(ひけつ)を聞いた。

 ◇女優業は「誰かの原動力になるようなチャンス」

 1995年に初めてテレビドラマに出演してから2020年でキャリア25年目になる広末さん。これまでの女優人生を、「小さいときからの夢が実現して、10代後半から20代はお芝居が楽しかったり、出会いにすごく恵まれていたり、いいステージに立たせていただいて、(女優業が)天職だと思えるようになりました」と振り返る。30代に入ってからはそこに「使命感」が生まれた。そして39歳の今、その使命感はさらなる高みに近づいている。

 「自分のメッセージを送ることができたり、人に勇気や元気を与えられるようなお仕事は、自分にとって芝居以外はないと思うんです。作品を通して私を見てくださっている方々に直接お会いしたときに、喜んでもらったり、時には涙を流してもらって、すごくありがたい仕事をさせていただいていると実感しました。誰かの原動力になるようなチャンスをもらっているのですから、女優業は一生ものだと思っています」と語る。

 ◇10年後は?

 2020年に40歳になる。「ほんと、びっくりですよね」と明るく笑いながら、「自分に家族ができてからは、長いスパンで人生を見るようになった」という。10年後については、「私は、30歳から今に至るまで、作品に対するスタンスも、家庭と仕事の両立の部分でもまったく変わらずにまい進させてもらっているので、40歳から50歳も、このスタンスでお仕事ができたら理想的だと思っています」と前を向く。

 では、2020年という「短いスパン」での抱負は? 「東京オリンピックの年で日本もかなり盛り上がると思うので、私も一緒に楽しんで、飛躍していきたいと思います」と満面の笑みを浮かべる。

 ◇「家事がスポーツ」?

 「太陽の家」で広末さんが演じるのは、8歳の息子・龍生(潤浩=ゆんほ君)を持つシングルマザー、池田芽衣だ。長渕さん扮(ふん)する大工の棟梁・川崎信吾と深い関わりを持つことになる。子育てに家事に仕事……。忙しく毎日を送る芽衣の姿は、3人の子育てと家事をしながら女優業を続ける広末さんと重なる。

 そんな広末さんに、日々の生活で美容と健康のために行っていることを聞くと、「ついこの間までは掃除機をかけても汗はかくから、家事をスポーツだと思ってやっていました。でもそれは20代後半から30代にいえることで、体を意識して運動しないと体形を保っていけないなと最近、実感しています」と打ち明ける。

 若いころは水泳で体を動かしていたそうだが、最近は途絶えてしまった。ヨガに励んだこともあったが、「眠くなっちゃうし、違うこと考えちゃうし……」とうまくいかなかった。

 そんな中、数年前に出会ったのが体幹トレーニングだ。いい先生に巡り合えたこともあり、「決めた日に1時間という短い時間ですけど、そのあと数日間は(トレーニングの効果が)体に残っているんです。筋肉の使い方が変わることで、姿勢や普段の動きも変わっていくので、続けていきたいと思えるものに出会えました」とうれしそうに語る。

 ◇美容でのこだわり

 中学生のときに出演したニキビ治療薬のCMでは、文字通り「ぴかぴか」素肌を披露していた広末さん。今も美肌をキープしているが、気を付けているのは保湿だという。「とにかく私、若いときから乾燥肌なんです。それは喉にもいえることですけど、保湿は大事だと思っています」と美容でのこだわりを明かす。

 今作「太陽の家」では演じる役に共感し、「涙をこらえるのに必死だった」という広末さん。映画で見せる真剣な表情も、寂しそうな顔も魅力的ではある。それでもやっぱり広末さんには笑顔が似合う。だから、女性が輝き続ける秘訣があるとしたら何だと思いますかという問いに、「笑うこと、笑顔でいること。頑張り過ぎないで楽しむこと、ではないでしょうか」という答えには納得がいった。

 映画「太陽の家」は、大工の棟梁・川崎信吾(長渕さん)が、保険会社の営業ウーマンをしながら8歳の息子・龍生(潤浩君)を育てるシングルマザー、池田芽衣(広末さん)と出会い、2人のために一肌脱ぐ姿を描いた人情物語。信吾の妻役で飯島直子さん、娘役で山口まゆさん、愛弟子役で瑛太さんらが出演する。

 <プロフィル>

 ひろすえ・りょうこ 1980年7月18日生まれ。高知県出身。1994年にCMでデビュー。1995年、「ハートにS」(フジテレビ系)でドラマ初出演。1997年、「20世紀ノスタルジア」で映画初主演。主な映画出演作に「鉄道員(ぽっぽや)」(1999年)、「秘密」(同)、「おくりびと」(2008年)、「ゼロの焦点」(2009年)、「鍵泥棒のメソッド」(2012年)、「はなちゃんのみそ汁」(2015年)、「ミックス。」(2017年)、「終わった人」(2018年)など。公開待機作に「嘘八百 京町ロワイヤル」(2020年1月31日公開)、「ステップ」(同4月3日公開)がある。また、WOWOWオリジナルドラマ「ワケあって火星に住みました~エラバレシ4ニン~」が2020年1月24日から放送スタート。

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