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中山美穂:2020年にデビュー35周年を迎え飛躍 音楽と演技「いい具合に両立できたら」

 女優の中山美穂さん主演で深川栄洋監督が演出を担当したドラマ「連続ドラマW 彼らを見ればわかること」が、2020年1月11日からWOWOWで放送される。今作の他に、2020年の年明けには、出演した映画「ラストレター」(岩井俊二監督)が公開され、また、3月の自身の誕生日にはバースデーライブも開催する。2020年がデビュー35周年に当たる中山さんに、2019年を振り返り、2020年の抱負を聞いた。

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 ◇積極性を見せた2019年

 2019年、中山さんは「本当にお陰様でいろいろお仕事をさせていただいて、すごく忙しかった年でしたが、ものすごく充実していました。久しぶりに音楽活動もできるようになったので、それが何よりうれしいです」と満ち足りた表情を浮かべる。 

 ここ数年、中山さんを映画やドラマで見る機会が増えた。「しばらく仕事を離れていた時期もあって、(仕事を)やらないんだろうなと(周囲からは)思われていたと思うんです。なので、『積極的にやりますよ』という姿勢を見せたいなと」と2019年はアピールの年だったことを明かす。

 ◇「現場がものすごく好き」

 アイドル時代は等身大の役を求められた。現在は「より幅の広い役をいただけますし、それがすごく楽しいんです。どんな作品であれ、どんなポジションであれ、今までとは違う役をいただける瞬間はすごくうれしくて」と充実した表情を浮かべる。

 「現場がものすごく好き」だという。「もともと裏方気質」で、「現場に座って、皆さんの仕事をただ見ている。あの空気感がものすごく好きなんです。作っていくという作業が好きなのかな」と自己分析する。

 ◇音楽と芝居「いい具合に両立できたら」

 2019年12月には、20年ぶりのアルバム「Neuf Neuf」がリリースされた。この勢いに乗って、「続けて音楽ができたらいいな。音楽とお芝居と、いい具合に両立できたら、それだけで十分幸せです」と笑顔を見せる。理想の配分は、音楽と演技が「同じくらい」だが、「ただ、お芝居の方は、ドラマでも映画でも、撮影にどうしても時間がかかってしまいますから」と、芝居にやや比重がかかった活動になりそうだ。

 ◇「なんでも楽しめる」

 若いころは、自分が求めるものと違うものを周囲から求められ、そのギャップに「いちいち悩んだり、考えたりしがちでした」と中山さんは打ち明ける。しかし今は、「悩むことがなくなったというか、なんでも受け入れちゃう感じですね」と笑顔で話す。

 やってみたい役は「特にない」というが……。「いい作品、いい監督、いい脚本が一番のベースで、それが素晴らしいものであればなんでも引き受けたいと思っています。なんでも楽しめちゃうんです」と朗らかに語る中山さんから、2020年も目が離せそうにない。

 「連続ドラマW 彼らを見ればわかること」は、二子玉川に立つ瀟洒(しょうしゃ)なマンションで暮らす3家族を軸に描く。最上階に住む内田百々子(中山さん)は、官能作品で人気を誇るレディコミマンガ家。再婚相手の会社経営者・櫂斗(生瀬勝久さん)と大学生の息子・柊司(高橋優斗さん)と暮らしている。同じマンションに住む友人で、家事全般を夫の一太(上地雄輔さん)に任せきりのキャリアウーマン、富澤瑞希(木村多江さん)とは、秘密を打ち明けられる間柄だ。ある日、マンションに鴨居葉介(長野博さん)と流美(大島優子さん)という新婚夫婦が引っ越してくる。なんと葉介は、百々子が20年前に別れた夫だった……というストーリー。

 他に片岡鶴太郎さん、高橋惠子さんらが出演。1月11日からWOWOWプライムで毎週土曜午後10時に放送。全8話で第1話は無料放送。

 *高橋優斗さんの「高」ははしごだか。

 <プロフィル>

 なかやま・みほ 1970年3月1日生まれ、東京都出身。1985年に女優デビュー。同年、歌手デビューも果たす。1995年の映画「Love Letter(ラブレター)」でヒロインを演じ、アジア全域で抜群の知名度を誇る。最近の主な映画出演作に「サヨナライツカ」(2010年)、「新しい靴を買わなくちゃ」(2012年)、「ママレード・ボーイ」「蝶の眠り」(共に2018年)、「愛唄 約束のナクヒト」「108~海馬五郎の復讐と冒険~」(共に2019年)など。出演作「ラストレター」が2020年1月17日に公開。また2019年12月には、約20年ぶりにニューアルバム「Neuf Neuf」をリリース。デビュー35周年となる2020年には、自身の誕生日である3月1日と3月7日(追加公演)にバースデーライブを開催する。

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