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女優の松嶋菜々子さんが出演している映画「AI崩壊」(入江悠監督)は、10年後の近未来を舞台に描くサスペンス劇だ。今作で松嶋さんは、大沢たかおさんが演じる主人公・桐生浩介の亡き妻・望を演じている。松嶋さんに、映画の見どころのほか、普段のファッションや健康を保つために実践していることについて聞いた。
◇40代半ばで普段着の傾向が変化
松嶋さんの普段着選びは、「ワン、ツーで着られ」「過ごしやすい」ことが基本。選択基準について、「今は、よりカジュアルになったというか、流行にとらわれずに自分が着たいと思うものを、その気持ちに逆らわずに着ています」と話す。
以前は、「いつもこれを着ているから、今日は違うタイプ」と考えてその日に着る服を選んでいたが、「40代半ばになって、自分が好きなものが一番自分に似合うのかな」と思うようになり、「コートや靴、カバンといったポイントになるものは最近のデザインのものを、と多少意識するんですけど、それ以外はあまり気負わず」に選ぶようになったという。
よく着る色は紺系。「黒はちょっと強いかなと考えるようになったので、黒と紺の組み合わせとか、同系色の組み合わせ」を好んで着ているという。取材の日に着ていたのも紺色のワンピース。ちりばめられた白い模様と腰のドレープが、長身の松嶋さんの魅力を引き立てていた。
また、以前はスニーカーをよく履いていたそうだが、歩きやすさやジーンズとの相性もいいことから、最近はローファーがお気に入り。最近も「ヒョウ柄がアクセントになった黒いエナメルのローファー」を購入したという。
女優業に家事に子育てにと忙しい日々を送る松嶋さんだが、その合間を縫って、「週に3回はジムに通って汗を流す」ように心掛けている。「体も、節々の一つ一つを十分に伸ばして動かさないと、気持ち悪いと感じるくらい、ジム通いが癖になっています。すべては血流かなと。顔色にしても、なんにしても血流をよくすることが一番の健康法だと思います」と健康の秘訣(ひけつ)を明かした。
◇警鐘を鳴らす「あるべき物語」
そんな松嶋さんが出演している今作は、医療AI(人工知能)が国民の健康を管理する10年後が舞台。松嶋さんはその医療AIの開発者の一人、桐生望を演じている。一人でも多くの人を救いたいと思って作ったAIが、人々に最悪の状況をもたらしてしまうという皮肉な展開だ。
松嶋さんは「(望の)思いとは違う方向へ行ってしまいますが、この話の全体の筋としては、近い将来、AIがより生活に密着したものになっていく中で、人間が使い方を間違えてはいけないという警鐘を鳴らしています」と指摘する。
そして、「皆さんに、もう少しだけ想像力を持ってAIというものに向き合ってほしいという思いもそこに含まれています。未来にありえるかもしれない危うい部分がとてもリアルに描かれているので、むしろ、あるべき物語だと思います」と今回の映画の存在意義を強調した。
映画は、2030年が舞台。国民の個人情報や健康を管理するまでになった医療AI「のぞみ」が突然暴走し、人間の命を選別し始めた。AIを暴走させたテロリストとして警察の捜査線上に上がったのは、AIの開発者である科学者、桐生浩介(大沢たかおさん)。彼には、そのAIに対する国の認可が下りず、妻・望(松嶋菜々子さん)を亡くした過去があった……というストーリー。桐生の義理の弟役で賀来賢人さん、桐生を追う警察庁の捜査官役で岩田剛典さん、所轄の刑事役で三浦友和さん、広瀬アリスさんらが出演している。
次回は、映画「AI崩壊」の撮影中のエピソードや主演の大沢さんについて、また、女優という仕事について聞く。
<プロフィル>
まつしま・ななこ。1973年10月13日生まれ、横浜市出身。モデルを経て、1992年に女優デビュー。1996年にNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひまわり」のヒロインに抜てきされ、本格的に女優業をスタートさせる。映画デビューは「恋と花火と観覧車」(1997年)。出演映画に「リング」(1998年)、「ホワイトアウト」(2000年)、「犬神家の一族」(2006年)、「眉山-びざん-」(2007年)、「ゴースト もういちど抱きしめたい」(2010年)、「藁の楯 わらのたて」(2013年)、「祈りの幕が降りる時」(2018年)、「町田くんの世界」(2019年)がある。WOWOWで放送中の「連続ドラマW 頭取 野崎修平」(WOWOWプライムで毎週日曜午後10時に放送)にレギュラー出演中。