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真木よう子:母親として「信頼は絶対になくさないように」 主演ドラマ「ファーストラヴ」への思いも

 女優の真木よう子さんが主演するNHK BSプレミアムの特集ドラマ「ファーストラヴ」が2月22日午後9時から放送される。作中で、父親を殺した女子大生・環菜(上白石萌歌さん)のルポを書くために彼女と向き合う公認心理師を演じる真木さんは、親子の愛憎が描かれている今作を「多くの女性が共感できる」と話す。自らも娘を持つ母親である真木さんに、親としての思いや娘との関係などを聞いた。

 ◇母へは「感謝しかない」

 公認心理師の由紀を演じる真木さん。親と子の愛憎などが描かれる今作について、「多くの女性が共感できる」と語る。「子供の頃、母親が子供にとって決してパーフェクトではなかったというのは、おそらくほとんどの人がそうなんじゃないかと思っていて……。今なら、私はもう結婚して、娘がいるから、分かることがある」と自身の経験を振り返り、「今、母親になった女性でも、母親に何か(葛藤を)抱いている女性でも、私みたいに乗り越えたような女性でも、何か共感できる、心が苦しくなるシーンがちりばめられているので、多くの女性が共感できると思いました」と語る。

 そう話す真木さんだが、今は母親に「感謝しかない」と明かす。「小さいころは些細(ささい)なことで『何なの!?』と思うことはあったけど、今は子育てを助けてもらったり、感謝しかないですね。(今作の)完パケがあがったときも、かぶりついて見てくれていたのは母だったので」と笑う。

 ◇母親としての思いも… 「信頼感はなくさないように」

 真木さん自身も、今は娘を持つ母親。今作の出演を経て、改めて子供との関係について思うことなどはあったのか。そう聞くと、真木さんは「(そういうことを考えるのは)これからでしょうね。センシティブな年ごろになってきたので、おそらく、これからいろいろなことを言われるでしょうし、いろいろなことを思われるんでしょうけど。でも、(思いを理解してもらえるのは)娘が母親になるまで待つしかないので」と笑う。

 そんな真木さんが、良い母娘関係を築く上で大切にしていることは何なのか。最後にそう聞くと「うそは絶対、つかないですね」と即答。また、「秘密は守る」ことも重要な決めごととして自らに課しているという。

 「母親としての信頼というものは、絶対になくしちゃいけないので。こういう仕事をしているので、母親に(子供の世話を)お願いすることも多く、寂しい思いをさせてしまう部分はあるんですが。だけど、『何かの絶対的な存在でなければならない』ということは思っています。子供が悩んだり苦しんだり、いろんなことが出てくるんでしょうけど、そこを相談できるのはママだけ、というようになればいいかな。信頼感はなくさないようにしようと心掛けていますね」と語っていた。

 ドラマは「第159回直木賞」を受賞した島本理生さんの同名小説(文藝春秋)が原作。公認心理師の由紀は、出版社から「美人女子大生の父親刺殺事件」のルポの執筆依頼を受ける。テーマは、父を殺害した環菜が「動機は見つけてください」と警察に言い、波紋を呼んでいる事件。環菜の国選弁護人で由紀の義弟でもある迦葉(平岡祐太さん)からも協力を請われた由紀は、環菜と面会し「正直に言えば、私、うそつきなんです」と言われる。由紀はカウンセリングのような形で、環菜の家族に何があったのかを突き止めようとするが……というストーリー。

 <プロフィル>

 まき・ようこ。1982年生まれ、千葉県出身。2001年に女優デビュー。「ベロニカは死ぬことにした」(2006年)で映画初主演。主な映画作品に「ゆれる」(2006年)、「さよなら渓谷」(2013年)、「脳内ポイズンベリー」「劇場版MOZU」(共に2015年)、「海よりもまだ深く」(2016年)、「孤狼の血」「焼肉ドラゴン」(共に2018年)など。テレビドラマは「SP 警視庁警備部警護課第四係」(2007年)、「週刊真木よう子」(2008年)、NHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)、「最高の離婚」(2013年)、「炎上弁護人」(2018年)、「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女(ひと)に賭けろ~」(2019年)など。

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