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米DCコミックスの人気キャラクター、ハーレイ・クインが主人公の映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」(キャシー・ヤン監督)が3月20日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。悪のカリスマ、ジョーカーと破局した後のハーレイが、少女を守るため残忍な敵と戦う姿を描く。マーゴット・ロビーさん演じる“悪”だがチャーミングなハーレイの魅力が全開。ド派手でトリッキーなアクションも見どころだ。
ジョーカーと別れ、全ての束縛から解き放たれたハーレイ・クイン。モラルのない天真らんまんな暴れぶりが街中の悪党たちの恨みを買う。
謎のダイヤを盗んだ少女カサンドラ・ケイン(エラ・ジェイ・バスコさん)を守るため、ハーレイは悪を牛耳る残忍な敵ブラックマスク(ユアン・マクレガーさん)と全面対決することになる。悪対悪のカオスな戦いを前に、ハーレイは秘密の過去を持った殺し屋ハントレス(メアリー・エリザベス・ウィンステッドさん)、マフィアにとらわれた歌姫ブラック・キャナリー(ジャーニー・スモレット・ベルさん)、はぐれ刑事レニー・モントーヤ(ロージー・ペレスさん)らクセ者だらけの“最凶”チームを結成する。
日本語吹き替え版ではハーレイの声を東條加那子さん、ブラックマスクを森川智之さん、カサンドラを花澤香菜さんが担当する。
注目は、何と言ってもカッコ良く、それでいてキュートなハーレイだ。冒頭からいきなりド派手な爆発事件を起こすなど、天真らんまん、モラルゼロで暴れまくる姿は“悪”には違いないが、どこか憎めないところもあり、気付けばその行動に爽快さすら覚えてしまう。悪党たちに追われ、逃げ回りながらも、ブレずに能天気を貫く姿に大笑いし、信頼する周囲の人間とのコミュニケーションを取る姿に親しみを感じ……と、いつしかそのキャラクターにすっかり魅了されてしまった。
クセ者同士が手を組んで巨悪に立ち向かうという、少年マンガ的展開も胸アツだ。派手なアクションも見どころで、並外れた身体能力と頭脳を持つハーレイがローラースケートで走り回り、トレードマークのハンマーを手に大暴れするバトルシーンはスリルとスピード感が抜群。仲間たちもそれぞれ個性豊かで、個人的には殺し屋ハントレスがクールでカッコ良く、魅力的だった。(河鰭悠太郎/フリーライター)