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彼女がキレイな理由:高橋メアリージュンさん 妊婦を参考に「まずは健康ありき」 最近は「ハッピーニュースが増殖中」

 放送中の草刈正雄さん主演のドラマ「連続ドラマW オペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~」でエリート財務官僚の中小路流美を演じている高橋さんメアリージュンさん。演じる流美は、IMF(国際通貨基金)に出向経験があり、海外要人の前でも強気の姿勢で交渉を進める女性だ。撮影中の今年1月、妹でモデルの高橋ユウさんが出産するなど、プライベートでは「ハッピーニュースが増殖中」という高橋さんに、日頃、自身の支えになっている言葉や、女性が輝く秘訣(ひけつ)、10年後などについて聞いた。

 ◇好きな言葉は…

 2018年には自身初の著書となる自伝「わたしの『不幸』がひとつ欠けたとして」(KKベストセラーズ)を出版した高橋さん。借金を背負った家族に代わり、高橋さんが家計を支えていたこと、潰瘍(かいよう)性大腸炎と子宮頸(けい)がんを患いながらも、それを乗り越えてきたことなどを告白し、話題を集めた。

 好きな言葉は、自伝本のサブタイトルにもなっている「Difficult? Yes. Impossible?……No.(それは難しいこと? はい。それは、不可能? いいえ)」だという。「難しいことではあるけれど、不可能なことはないと信じたいので、仕事でもプライベートでも常にその言葉を意識するようにしてるんです。『難しいでしょ?』って言われても『いや、できるでしょ!』って思っちゃう」と明るく説明する。

 さらに「私は昔から母に『どんなに悲しいことがあっても、それは必ず自分のストーリーになるから。たとえ今はつらくても、いつかそれを笑顔で人に話せるときがくるよ』って言われて育ったんです。だから潰瘍性大腸炎になってお医者さんから『この病気は一生治らない』って言われたときも、『誰も治したことないんだったら、私がその1人目になればいいじゃん』と思えて乗り切ることができたことが、自分にとってすごく大きな自信になっているんです。『治るじゃん!』って。もしあのとき、あきらめていたら、きっとここまで良くはならなかったんじゃないかな」と振り返る。

 ◇大病を経験し「検診を受けたほうがいいよ!」と伝え続けたい

 自伝本で病気を公表したのも「自分がつらいときでも、何かちょっとでも光があれば私も頑張ろうと思えたりしたので。私の本を通じてそういう希望の光みたいなものを少しでも感じてほしかった」と同じ病気にかかっている人を励ますつもりだったという。「でも、逆に本を読んでくださった方々から届くメッセージが、今の自分の支えになっている部分もあるんです。だから、『検診を受けたほうがいいよ!』って私が伝えることで、実際に救える命があるなら本当にうれしいですね」とメッセージを送り続ける。

 出版後の変化については「以前は家にお給料を全部入れていたのでお小遣い制だったんですけど、1年前くらいに弟と返済を終えて自分でお金を管理できるようになったので、ずっと憧れていた旅行にも行けるようになったんです」と明かす。「あとは、私以外の兄弟が3人とも結婚して、最近、妹に子供が生まれて。これ以上続くとハッピーニュースが渋滞しちゃうので、私の結婚はもうちょっとあとでもいいかなって(笑い)。気持ち的にはゆとりがありますね」と余裕の笑顔を見せる。

 「英語を実践で試せる絶好の機会」とばかりに、昨年末にはモロッコとケニアへの一人旅も経験した。「自然も動物も大好きなので、昔からアフリカには憧れがあったんですけど、最高でしたね。夕日も朝焼けも素晴らしくて。普段自分がいかに恵まれているかも分かったし、必要最低限のものさえあればいいんだって気づかされました」と目を輝かせる。

 ◇体調管理には「体を冷やさないことと睡眠をとる」

 過去に大病を患った経験から「カイロを貼ったりして、とにかく体を冷やさないように気をつけています。撮影の日はすごく朝早いですけど、その分、夜は10時とか11時には寝るようにして、少なくとも5~6時間は睡眠をとるようにしてますね」とできるだけ規則正しい生活を心掛けている。

 さらに「ロケ弁だけだと野菜が不足しがちなので、添加物が入っていない野菜ジュースを毎朝マネジャーさんにも差し入れて、一緒に飲むようにしています。マネジャーさんはまだ若いんですが、鬼スケジュールをこなしているので、共倒れしないためにもせめてジュースで野菜をとってほしくて。なんといっても、まずは健康ありきですからね」と周囲への気遣いも怠りない。

 健康も美容も「妊婦さんとか産後のお母さんが使っているものを参考にしている」といい、その理由を「みんなすごく健康に気を配っているじゃないですか。結果的にそれが美容にもつながると思うので、身近な人たちに聞いて良さそうだったら1回試してみるようにしています。最近も妹に教えてもらった酵素ジュースを試してみたんですが、飲み始めてから生理前に必ずできていたニキビが出なくなりました」と明かす。

 「いつかアクション映画をやりたい」という思いもあり、日ごろから「キックボクシングとパーソナルトレーニングに励んでいる」というが、「今はそれほどハードなメニューじゃなくて、ストレッチをメインにやっています。背が高い(169センチ)ので首が前に出てしまって猫背になりやすい。お芝居するときも姿勢に気をつけるようにしてますね」と話す。

 ◇10年後も輝き続ける秘訣は?

 最近、「過去の自分からのメッセージ動画を見た」という高橋さん。「10年前の自分は『きっと結婚していて、子供もいると思うけど……』って話していたんです。あのころ思い描いていたのとは全然違う10年でしたけど、今の私はこれ以上ないっていうくらい楽しんでいます。ピンチにならないと気づけないこともあるし、病気になったことで与えられたこともあるんです。10年後も『今が一番楽しい!』って言える自分でありたいなと思っています」とどこまでも前向きだ。

 そんな高橋さんに、女性が輝き続ける秘訣について聞くと「〇〇しなきゃいけないっていう呪縛に縛られないことですかね……」と思案した上で語る。「それこそ『結婚しなきゃいけない』『子供も産まなきゃいけない』みたいに、誰かと比較して考えるような価値観は持たないようにしようと思っているんです。これまでは『ハーフなのに英語がしゃべれない……』ってコンプレックスを感じたりすることもあったんですけど、まずはそういう呪縛から自分を解放することが大事なんじゃないかな」と笑顔で語った。

 ドラマは、「ハゲタカ」シリーズで知られる真山仁さんの小説「オペレーションZ」(新潮文庫)が原作。1000兆円を超える借金を抱える日本を舞台に、首相の江島(草刈正雄さん)が、財務省のエリート4人による歳出半減を目的とする特命プロジェクト「オペレーションZ」をひそかに進め、奮闘する姿を描く。毎週日曜午後10時にWOWOWプライムで放送。全6話。

 <プロフィル>

 たかはし・めありーじゅん 1987年11月8日生まれ、滋賀県出身。「横浜・湘南オーディション2003」でグランプリを獲得し、芸能界デビュー。2006年から2012年までファッション誌「CanCam(キャンキャン)」(小学館)の専属モデルを務め、2012年、NHK朝の連続テレビ小説「純と愛」で女優デビュー。主な映画出演作に「闇金ウシジマくん」シリーズ、「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」(2014年)などがある。また2013年に潰瘍(かいよう)性大腸炎を患っていることを公表し、2018年、初の著書「わたしの『不幸』がひとつ欠けたとして」(KKベストセラーズ)で、子宮頸(けい)がんに罹患(りかん)していたことを告白している。WOWOW連続ドラマWへの出演は「ダイイング・アイ」に続いて2度目。

 (取材・文・撮影/渡邊玲子)

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