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山内マリコ:「JJ」人気連載が単行本に 素敵なあの子にキリキリしちゃうあなたへ…

 映画化もされた「ここは退屈迎えに来て」や「アズミ・ハルコは行方不明」などで知られる作家の山内マリコさんが、女性ファッション誌「JJ(ジェイジェイ)」(光文社)で連載していたエッセー「Think about features~25歳のレディたちへ~」をまとめた単行本「The Young Women’s Handbook 女の子、 どう生きる?」(同)が5月27日に発売された。

 連載は、2018年の1月号から2019年の7月号までの約1年半にわたって「JJ」に掲載。毎号JJの巻頭を飾る特集コピーに対し、山内さんが思うことをつづる形で行われた。山内さんは単行本の「はじめに」で、「JJを愛読しながらも、巻頭コピーに気後れしたり、小さく傷ついている子もきっといるはず。そういう子たちの心の拠(よ)りどころになればと思いました」と連載への思いを明かしている。

 同書の目次には、「それは誰のためのファッションか?」「女っぽいを目指さなくていい」「インフルエンサーになれなくても」「わたしのファッション失敗遍歴」といった項目が並んでいる。A5判変型、価格は1400円(税抜き)。

 同書の冒頭では、山内さんが連載オファーを受けた際の思いなどをつづっており、「依頼を受けたときまず思ったのは、わたしでいいのか? ということでした。JJはいわゆる『赤文字系雑誌』。男子の視線を意識したコンサバファッションが売りで、いわば女子に王道です。わたしはどちらかというと、真逆の『青文字系雑誌』を選ぶタイプでした。そんな畑違いのやつが、JJ読者の女の子たちに、何か言う資格あるのか……?」と当時の思いを告白。

 一方で、「でも思ったんです。 畑違いだからこそ、気がつけることがあるのではないかと。雑誌にさんざん振り回されてきた過去のあるわたしにだから、書けることがあるんじゃないかと。表紙を彩るパワーワードに揺さぶられ、ただ焦ったり、うのみにするんじゃなく、もっと落ち着いて考えてみてもよかったんじゃないかと」と思いの変化があったことも明かしている。

 単行本はブルーのチェックが可愛い装丁で、「雑誌やSNSの素敵(すてき)なあの子にキリキリしちゃうあなたへ――」「大事なのは、 他人が自分をどう思っているかじゃなくて、 自分が自分をどう思っているか。自分で自分を『いいね!』と思える、 それがなにより最高で、 最強です。」という言葉も並んでいる。

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