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女優の浜辺美波さんが出演している映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(三木孝浩監督)が、8月14日に公開される。4人の高校生の恋模様が描かれた同作で、浜辺さんは母の再婚によって北村匠海さん演じる同級生と義姉弟となり、一つ屋根の下で暮らすことになる高校生を演じる。往年の銀幕女優に憧れているという女優業や、幼い頃の夢、同作での役どころなどについて聞いた。
◇モノクロ映画でも輝ける女優に
沢口靖子さんや長澤まさみさんらを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションで、2011年にニュージェネレーション賞を受賞し、同年に女優デビューした浜辺さん。その後はさまざまなタイプのドラマや映画に出演、主演も務めている。
女優の仕事については、「自分に向いているかどうかは、自分では全く分からないんですが、すごく好きで、このお仕事があるから、すごく楽しい日々を送れているんだなと感じています」という。
また、「すごく短期集中のお仕事だなと思っていて、毎日行く場所も違えば、演じるシーンも違って、心持ちも違うし、毎日別のことをしていて、毎日彩りがあって、やっていて飽きないです。毎日何があるか分からない世界(仕事)でもありますので、本番はもちろん緊張もすれば気合も入るというような、そんなところに引き込まれているんだろうなと思います」と魅力を語る。
憧れの女優は、「事務所の先輩だと司葉子さんです。以前、モノクロの映画(のDVD)を会社で貸し出していて、勉強する機会があって、そのときに拝見した映画に出られていた司さんの目がすごくきれいで。あと、原節子さんもそうなんですけど、モノクロの映画でも輝けるような“銀幕の女優”に憧れがあります」と語る。
今年20歳を迎えることから、10年後は「女優さんをちゃんとやっていたらいいなあと思いますね。女優さんをしながら、自分の母は30歳のときに私を産んでいたので、そのことも意識しつつ、プライベートも充実して、海外とかいろんなところにいったり、さまざまな経験が一人でできるようになっていたらいいなあ」と思いをはせた。
◇「私には器用さや強さはない」
映画は、マンガ誌「別冊マーガレット」(集英社)で連載された咲坂伊緒さんのマンガが原作。浜辺さんが演じた山本朱里は、複雑な家庭環境によって大人びており、周りに気を使うあまり、本心をあまり表に出さないという役どころ。もう一人のヒロインで、福本莉子さんが演じる市原由奈は自分に自信が持てず、恋にも奥手なキャラクターとして描かれている。
浜辺さんは「私自身はどちらかというと由奈なんじゃないかな、というくらい演じた朱里とは離れているなと感じています。朱里は人付き合いや人との距離感を取るのがうまくて、そつなくなんでもこなせるようなタイプという印象があります。人の痛みが分かるからこそ、人との距離感や傷つかない方法を知っている女の子なんですけど、そんな朱里の器用さや強さは私にはないかな……」と分析する。
また、「由奈のように、不器用だからこそ、誰かの心にスパッとしみることを言ってしまうような瞬間は私にはないので、そういうところは由奈に憧れを持ちながら(役として)関わっていきました」と振り返った。
「少女マンガが原作で、4人の高校生のはかないラブストーリーを描いているので、学生の方はもちろん自分と重ねながら見ていただきたいですし、そうでない方には自分の青春を思い出しながら見ていただきたいです。幅広い方々に見ていただけて、じんわりと心にしみ込んでくるような、キラキラ輝いている青春映画」と作品の魅力を語った。
浜辺さんが演じた朱里は将来、英語の通訳になるという夢を持っている。浜辺さんの幼い頃の夢を聞くと、「私は、周りのみんながお花屋さんとかケーキ屋さんになりたいと言っていた時期に、歯医者さんになりたいと言っていました。虫歯が人より多かったので、よく通っていたというのもありますが、『歯医者さんになりたい』って言ったら母がすごく喜んでくれたので。結構長い間、そう言っていましたね。そのあと、『シルク・ドゥ・ソレイユ』を見てからは、サーカス団の人になりたくて(笑い)。『東宝シンデレラ』オーディションを受けるまでは、その二つでどっちになるか迷っていました」とエピソードを明かした。
次回は、浜辺さんが最近気になるファッションアイテムや女性が輝く秘訣(ひけつ)、自身の青春などについて聞く。
<プロフィル>
はまべ・みなみ 2000年8月29日生まれ、石川県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞し、同年に女優デビュー。主な映画出演作に「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」(2017年)、「センセイ君主」(2018年)、「映画 賭ケグルイ」「アルキメデスの大戦」「屍人荘の殺人」(すべて2019年)など。公開待機作に「約束のネバーランド」(2020年公開)がある。