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宮沢りえ:「希望と絶望のシーソーのよう…」 蜷川幸雄さんとの初舞台は「限界を毎日越えていた」

 女優の宮沢りえさんが10月6日、東京都内で行われた「Cocoon Movie!! 芸術監督名作選」の初日舞台あいさつに出席。故・蜷川幸雄さんとの初仕事となった約8年前の舞台「下谷万年町物語」について、「ご一緒しているときは希望と絶望のシーソーに乗っているような、毎日けいこで叱咤(しった)を受けた。死に物狂いでやっていた」と振り返った。

 「下谷万年町物語」での共演前にも蜷川さんとタッグを組む機会はあったが「私が弱虫だったので飛び込むことができなかった」と明かし、「このお話をいただいたとき、ここで飛び込まなきゃ私ダメになるって30歳を過ぎて思った」と説明。劇中で踊るシーンがあったが「直後に暗転があったのですが立てなくて。これ以上できないっていう限界を毎日越えていた。立てないくらいの毎日だった、でもその中に喜びと感動がありました」としみじみと語った。

 舞台あいさつには松尾スズキさん、大竹しのぶさん、小池徹平さんも登壇。宮沢さんは松尾さんの舞台に立った経験はなく「ぜひご一緒させていただきたい」と頭を下げると、松尾さんは「宮沢さんが出てくれたら賞がとれそう」と大歓迎だった。

 「Cocoon Movie!! 芸術監督名作選」は過去にBunkamura シアターコクーン(東京都渋谷区)で上演された3作品を厳選し、シアターコクーン内に設置された巨大スクリーンで上映する企画。今回は、初代シアターコクーン芸術監督である串田和美さん作の「もっと泣いてよフラッパー」(2008年)、2代目芸術監督の蜷川さん演出の「下谷万年町物語」(2012年)のほか、3代目で現芸術監督の松尾さんが手がけた3作品などを上映。期間は10月6日から11日まで。

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