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蒼井優:家族のこれからを考えながらの撮影「初めてでした」

 女優の蒼井優さんが11月6日、東京都内で開催された映画「おらおらでひとりいぐも」(沖田修一監督)の初日舞台あいさつに出席した。夫に先立たれ、一人暮らしをしている女性を描いた作品。蒼井さんは「撮影をしながら、自分の家族のこととか、自分の過去やこれから、家族のこれからなどをずっと考えながら……。こんなにいろいろなことを、自分の人生を合わせながら撮影をしたのは初めてでした」と人生を考える作品になったことを明かした。

 主人公となる“桃子さん”の現在を田中裕子さん、若かりし頃の“桃子さん”を蒼井さんが演じ、“二人一役”に挑んだ。蒼井さんは「田中裕子さんと同じ役をやらせていただくなんて、こんな機会はない。一緒にお仕事をさせていただけるなんて、ずっと夢のようでした」と感激の思いを吐露。

 田中さんもその言葉を笑顔で見守る中、蒼井さんは「桃子さんの“今”の脳内の声を演じることもあったので、自分が映っていなくても現場に行かせていただいた。たまに、セリフを言うのを忘れるくらい、現場のお芝居がとても楽しくて」と田中さんの演技に見入ったそうで、「いい仕事だったなと思います」と笑顔を見せていた。

 田中さんは今回、「いつか読書する日」(2004年)以来、15年ぶりの映画主演。この日は、およそ6年半ぶりの映画舞台あいさつへの登場となった。「どこにいるんだろうというくらい、片隅にいた。照明さんかというくらいな感じで、いつもそっといてくれた」と蒼井さんに感謝し、「この映画は、想像を超えてポップです。ちょっとでも弾けてもらえたら幸せです」とアピールしていた。

 映画は、芥川賞と文藝賞をダブル受賞した若竹千佐子さんの同名ベストセラー小説の映画化。主人公の桃子さん(田中さん)は、結婚して子どもを育て、夫と2人の平穏な日常になると思っていた矢先に、突然夫に先立たれた。孤独な日々を送っていた桃子さんだが、ある時、“心の声”が音楽に乗って湧き上がってくる……という物語。

 舞台あいさつには、濱田岳さん、青木崇高さん、沖田監督も登場した。

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