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男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」のメンバーで「ミス・ワールド・ジャパン2020」に選ばれ取材に応じた金谷鞠杏さん
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男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」のメンバーで「ミス・ワールド・ジャパン2020」に選ばれ取材に応じた金谷鞠杏さん

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金谷鞠杏:18歳の「ミス・ワールド」日本代表 芸能界入りのきっかけは電車の“乗り間違え”

 エイベックス所属の男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC(ジェニック)」のメンバーで、9月に開催された「ミス・ワールド2020」で日本代表に選ばれた金谷鞠杏(かねや・まりあ)さん(18)。アーティストの顔を持つ一方で、モデルとしても活動。「可能性があることには積極的に挑戦していきたい」と、モデル業を通した社会貢献など幅広い活動に意欲を見せる。さまざまな顔を持つ金谷さんはどんな18歳なのか、これまでの歩みや今後の「ミス・ワールド」世界大会への意気込み、芸能界での野望などを聞いた。

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 ◇秋田から東京へ 雑誌の読者企画、ガールズグループでデビューも

 金谷さんは2001年12月31日生まれ。秋田県出身で、3歳から地元のダンススクールでダンスを学んだ。水泳、ピアノ、バイオリン、英会話、茶道、華道……とさまざまな習い事をしたが、特に好きなことは音楽とダンスで、ダンススクールは15歳で上京するまで続けた。

 子供のころは負けず嫌いな性格で、目立つことが好きなタイプ。「『なんでもやってみる』と、人前に立つことが好きだったんだと思います」と笑う。興味のあることには積極的に挑戦してみるといい、「いつも母が背中を押してくれたので、なんでもやってみよう、という気持ちでした」と語る。

 初めて芸能界に触れたのは、小学6年のとき。小学生向けファッション誌の読者コーディネート企画に申し込み、グランプリを獲得。その後、同誌のキッズモデルが出演するファッションショーに興味を持ったことが芸能界入りのきっかけになった。

 「東京に、その(ショーを見る)ための服を買いに来て、たまたま乗る電車を間違えたとき、最初のマネジャーさんに声をかけていただいて……」とスカウトされた。「だから『モデルになりたい』という思いがきっかけでエイベックスに入ったんです」と当初の思いを明かす。

 以降、小学6年から中学2年まで、ウオーキングや演技のレッスンのため、月に1度、上京する日々を送った。2016年、中学3年のときには、ガールズグループのメンバーとしてCDデビューも果たした。

 「ホテル暮らしをすることが多かったので、中学3年の終わりごろ、デビューが決まったタイミングで、母と一緒に上京して1回目のデビューをしました」と金谷さん。初めは道も分からず、一人では電車にも乗れなかったと苦笑し、「そういう意味では、今は『慣れたんだな』と感じています」と笑顔を見せる。

 その後、期間限定だったグループは2017年7月に解散。当時について「『この先、どうしよう』という思いがあって。先のビジョンが見えず、毎日レッスンに行って、学校に行って、帰宅する……という生活が長いな、と思いながら過ごしていました」と振り返った。

 モデルやバラエティー番組、他のユニットなどさまざまなオーディションを受け、落選の日々が続いたが、「最後のチャンス」と臨んだ「GENIC」のオーディションに合格。「悔しい気持ちがあったことで、『GENIC』のオーディションにかける思いが強くなったと思います。ガールズグループを卒業した当時は『解散してしまった、最悪だ』と思っていたけど、今考えると全部意味があったんだな、と」と思えるようになったという。

 ◇「ミス・ワールド」出場で“続けることが苦手”な自分を克服 世界大会への準備は…

 「GENIC」は2020年5月にデビュー。以降、メンバーとして活動しつつ、個人では「ミス・ワールド2020」の日本大会に出場する。出場のきっかけは知人から「『ミス・ワールド』って知ってる?」と声をかけられたこと。「そのときは知らなかったんですが、調べてみて『目的のある美』というスローガンに惹(ひ)かれました。“美”を使って社会貢献する、というスローガンを知って、挑戦したいと思ったんです」と明かす。

 そして「ミス・ワールド2020」の日本代表にあたる「ミス・ワールド・ジャパン2020」の座をつかんだ。金谷さんは同大会に参加したことで、日本代表の座以外にも得たものがあったという。

 「何かを両立させるとか、物事を続けることが苦手な性格で……。自分でも、どうして続かないんだろう、と考えることがあったんです。でも『ミス・ワールド』も『GENIC』も個人のことも『できることは全部同じ熱量でやりたい』という思いがありました。(同大会に参加して)自分でもできるんだ、と新しい発見がありました」と成長の実感を語る。

 ミス・ワールドは1951年に誕生したコンテストで毎年、世界大会を開催。今年は新型コロナウイルスの世界的なまん延により例年通りの世界大会開催は難しいが、オンラインでの社会貢献活動などを発信していく予定だ。

 金谷さんは「世界に行って、世界の『ミス』といろんな景色を見ることができない悔しさはあります。でも、それができない分、『何をしたらいいんだろう』と考えることができるので、その期間は自分磨きや勉強に費やしたいと思います」と前を向く。

 日本大会で語学力の重要性を痛感したため、今は英語の勉強に力を入れている。「基礎からもう一回やってみようと、洋画を見たり、曲を和訳したり、意味を調べたり……。自分が楽しいと思える範囲から、少しずつ勉強していこうと思っています」と、「GENIC」やモデルとしての活動をしながら、準備に取り組んでいる。

 ◇理想は女性が憧れる“かっこいい女性” バラエティー、女優業にも関心

 アーティスト、モデル、「ミス・ワールド」日本代表……とさまざまな顔を持つ金谷さん。今後は、どのような活動に力を入れていくのか。聞くと、「GENIC」と個人、二つの道でそれぞれ目標を立てている、という。

 「GENIC」としては「武道館、そして5大ドームツアーができるアーティストになり、ゆくゆくはアジア進出ができるような7人になることが目標です」。個人としては「一番は、モデルのお仕事がしたいと思っています。モデルにはお洋服の良さを伝える面もあるけれど、『ミス・ワールド』の経験を生かして、たとえば『お洋服とSDGs(持続可能な開発目標)』とか、いろいろな問題について、企画やプロジェクトに挑戦したい。可能性があることには積極的に挑戦していきたいと思っています」と意欲的だ。

 女優業への興味を尋ねると、金谷さんは「もうちょっと表現力を増やして、将来的にできるようになったら」と控えめに語る。もし出演するなら、大好きな学園ドラマに挑戦してみたいという。また「テレビが大好き」なので、バラエティー番組に興味があり、「話すことが好きなので、チャンスがあれば挑戦してみたいです」と金谷さん。好きな番組は「しゃべくり007」(日本テレビ系)や「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」(TBS系)など。「『モニタリング』で、スタジオから(ドッキリを)見る人をやりたいです」と無邪気に笑う。

 魅力的だと思う女性はローラさん。人間性に加え、環境問題など、金谷さんが関心のある社会貢献活動に取り組んでいる姿勢も惹かれる理由だ。

 「私も、『きれい』とか『可愛い』ではなく、ちゃんと人間性があって、女性が憧れるような“かっこいい女性”になる、というのが理想の姿です」と未来を見据える。自分には「何か特技があるわけではない」と捉えているが、好きな仕事に注ぐ熱量の多さは武器の一つ。

 「“熱量”というものを、すごく大事にしています。好きなことをできるありがたさを感じることや、どれぐらいそこに熱を注げるかが大事だと思っているので」とし、「人とは違う、社会貢献を積極的に発信できる人になりたいと思っています」と語る。    好きなこと、興味のあることに積極的に挑戦していく性格は、ファッション誌の企画に応募した子供の頃から変わっていない。

 「“挑戦心”のようなものは常に持っています。自分から動いて、自分で何かを得て、それを生かす、ということが自分にできる最大の“自分磨き”であり、変われる方法だと、いろんな経験や挫折から学びました。大人になっても、いろんなことに挑戦したいと思っています」と、18歳の金谷さんはまぶしい笑顔で力強く語った。

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