主演映画「水上のフライト」が公開中の中条あやみさん
女優の中条あやみさんが主演する映画「水上のフライト」(兼重淳監督)がこのほど、公開された。実話を基にしたヒューマンドラマで、中条さんは、走り高跳びで世界を目指していたものの、不慮の事故で歩けなくなって夢を絶たれ、パラカヌーとの出合いで、再び希望を取り戻す主人公・藤堂遥を演じた。一人の女性の成長を演じた中条さんに、憧れの女性像や、ほぼすべてを自ら演じたというパラカヌーのシーン、同作の撮影などについて聞いた。
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◇遥と一緒に成長し、助けてもらうことを学んだ
中条さんは、今回演じた主人公との間に「似ている部分もある」という。そして「挫折した気持ちを味わったり、いろんな人と一緒に楽しむ喜びを知ったり、遥と一緒に、私も成長させてもらった」と撮影を振り返る。
「私も人見知りなところがあるし、誰より負けず嫌いで、人に弱みを見せるのがすごく苦手なんです。クールとか、強いタイプだと思われるかもしれないんですけど、中身は結構ポンコツで弱いんです。心の中では『みんな助けて~!』って思っているけど、『いざとなると口に出せない……』というところもあるんですよね。今回この映画で遥を演じたことで、自分でできないことは素直にできないって認めて、周りの方に助けてもらうことも大事だと学びました」と変化があった。
◇「好きこそものの上手なれ」を実感する場面も
またカヌーの練習を通じても、新たな発見があったという。「最初は『早く上手にならなきゃ!』って焦っていたんですけど、焦れば焦るほど全然上手にならなくて、カヌーが嫌いになりそうな時もあったんです。でも、川で風を感じながらみんなと一緒にカヌーを漕ぐのはすっごく楽しいし、そう感じるようになってからの方が、不思議と上達も早かったんですよね」。
そんな時、頭に浮かんだのが「好きこそ物の上手なれ」ということわざ。「上手になるから好きになるんじゃなくて、好きだから上手になるんだなって気づきました。それって人生においても通じるというか、これからいろいろなことに挑戦していく過程でも、すごく大事なことなんじゃないかなって実感したんです」と明かす。
そして「つい、『自分は一人なんだ』って孤独を感じたり、『ずっと一人で戦ってきた』って思ったり、時には実際に大きな壁にぶつかったりすることもあると思うんです。でも、普段自分を支えてくれている人たちを信じて助けを求めることで、少しずつでも前に進めるような気がしています。『助けてほしい』って言われて嫌な気持ちになる人なんて、きっといないと思うから」と語り、映画について「仲間と一緒にチャンスをつかむ楽しさを感じさせてくれるし、『もっといろんな景色を見てみたい!』って思わせてくれる」と自信を見せた。
<プロフィル>
なかじょう・あやみ 1997年2月4日生まれ。大阪府出身。2011年からモデルとして活動し、2017年から女性ファッション誌「CanCam」(小学館)の専属モデルを務めている。2014年に「劇場版 零~ゼロ~」で映画初出演で初主演。主な出演作に「セトウツミ」(2016年)、「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」(2017年)、「雪の華」(2019年)などがある。
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