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池田エライザ:初映画監督作品、コロナ禍での公開延期へて初日迎え感慨 「伝えたい言葉を閉じ込めることができた」と手応えも

 モデルで女優の池田エライザさんが初めて映画監督に挑戦した作品「夏、至るころ」が12月4日、公開初日を迎え、池田さんが出演者らと初日舞台あいさつに登場した。同作は今夏、公開を予定していたが、コロナ禍により公開を延期した。池田さんは「まずなにより、こうして久方ぶりにみなさまにお会いできたことに感無量というか……不思議な感覚でございます」と心境を吐露。初監督作品について「伝えたいことはたくさんありますが、映画という媒体で、伝えたい言葉をすてきな形で閉じ込めることができた」と感慨深い表情で手応えを語った。

 あいさつの冒頭で池田さんは「この映画は2年前から動き始めて、やっと、やっとみなさまに届くことになりました。その期間も、みなさま一人ひとりが少しでも穏やかな気持ちになればいいなと、そういう気持ちで作ってきた映画です」と作品に込めた思いを説明。また、最後に「まずは(映画を)見て。昨今、不安なことは募る日々ですが、見たあとに自らのことを大切にされる時間をとってみてほしいなと思っております」と呼び掛けていた。

 舞台あいさつには主演の倉悠貴さん、出演者のリリー・フランキーさん、原日出子さんも出席。主人公の祖父役で出演しているリリーさんは、池田さんの監督ぶりについて「すごく安定感のあるきっちりした的確な監督。仕上がりを見ても、(当時)22歳の女の子が撮った映画じゃないんですよね」と絶賛。さらに「22歳の可愛らしい女の子が撮ったというより、70歳ぐらいのベテランのじいさんが撮ったみたいな……」と冗談を交えつつ感想を明かし、池田さんを苦笑させていた。    「夏、至るころ」は、映画会社「映画 24区」が「地域」「食」「高校生」をキーワードに全国の自治体と組んで製作する「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズの第2弾。池田さんが原案も担当した。福岡県田川市で育った幼なじみの2人の男子高校生を軸に、青春時代の後悔や挫折、人生の希望や家族の愛を、みずみずしく描いた。メインキャストには、映画初主演となる倉さん、新人の石内呂依さん、AbemaTV「恋愛ドラマな恋がしたい3」などで知られる、さいとうなりさんを起用している。

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