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「ワンダーウーマン 1984」のメインカット(C)2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C)DC Comics
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「ワンダーウーマン 1984」のメインカット(C)2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C)DC Comics

ワンダーウーマン 1984:新作は戦闘スーツが派手さを増しバブリーに 現代でも通用する主人公のファッションにも注目

 並外れたパワーに豊かな知性、性格もよく、さらに美しさも備えた“ワンダーウーマン”ことダイアナ・プリンスの新しい冒険を描く「ワンダーウーマン 1984」(パティ・ジェンキンス監督)が12月18日、公開される。前作「ワンダーウーマン」(2017年公開)は第1次世界大戦期を舞台にしていたが、今回はそこから一気に時代が飛び、バブル期直前の1984年が舞台。時代がまるで違うため前作を見ていなくても十分楽しめるうえに、ダイアナが身に着けるファッションは、現代でもお手本になる。

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 ◇ワンダーウーマンの神々しさにうっとり 地味な同僚バーバラに感情移入も

 今回、ワンダーウーマン/ダイアナ(ガル・ガドットさん)が立ち向かうのは、野心家の実業家マックス。禁断の力を手に入れたマックスは、「誰の願いもかなえる」と豪語し、その通りになるが、そこには大きな落とし穴が。ダイアナは、これまでにないほどのピンチを迎える。

 前作でダイアナと引かれ合ったスティーブが納得の方法で登場し、ダイアナをサポート。ダイアナは、普段はスミソニアン博物館で学芸員として働き、地味で周囲から浮いた存在のバーバラという同僚もできる。ダイアナへの憧れが、やがて別の感情へと変化していくバーバラに、感情移入する人もいるはずだ。

 ダイアナの幼少期のアマゾン・オリンピックや、もう一人の敵チーターとのバトルシーンなど見応え十分。さらに、赤、青、ゴールドが強調されて派手になった、バブリーなワンダーウーマンの戦闘スーツも目を引く。とりわけ、金色に輝くよろい「ゴールドアーマー」を装着したワンダーウーマンの姿には、その神々しさにうっとりする。

 ◇ダイアナはメンズ服も着こなすセンスの良さ バーバラは徐々に…

 ダイアナの“普段着”にも着目したい。日頃から目立たないように用心しているダイアナは、洋服も茶やグレー、紺など地味な色を好む。それでもセンスの良さは一目瞭然。紺色のパンツスーツにはアニマル柄のパンプスを合わせ、チャリティ・パーティーでの大胆なスリットが入った白いドレスは、シンプルでありながら彼女が着ると大いに映える。

 空軍パイロットのつなぎも難なく着こなし、さらにブルックス・ブラザーズの白いボタンダウンのシャツに、ラルフローレンのベスト、リネンジャケットにズボンという“マニッシュスタイル”も必見。それらは、スティーブの部屋のクローゼットから拝借したメンズ服で、サイズが大き過ぎたため、編込みベルトで締めており、それがいい感じでアクセントになっている。舞台は今から36年前だが、ダイアナのファッションは現代でも十分通用する。

 一方、バーバラのファッションは、ピンク系のシャツをワンピースにしてしまう機転には感心したが、正直なところダサい。そんな彼女が、ある欲望を抱き、徐々に“イケてる女”になっていく。その変化にも注目だ。(りんたいこ/フリーライター)

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