劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」で声優を務めインタビューに応じた菜々緒さん
劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal(エターナル)」(前編が1月8日公開、後編が2月11日公開)で、主人公・スーパーセーラームーン/月野うさぎをはじめとするセーラー戦士たちの前に立ちはだかる妖艶なラスボス、新月の闇の女王・ネヘレニア役の声優を務めた菜々緒さん。「美少女戦士セーラームーン」に憧れていた幼少時代のエピソードや、夢や目標のために心掛けていることなどについて聞いた。
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◇セーラームーンに憧れ 「背を伸ばすためにめちゃくちゃ寝た」
1992年から放送されたテレビアニメ「美少女戦士セーラームーン」が大好きで、「子供ながらに『あんなふうに可愛いコスチュームが着こなせる女の子になりたい』と憧れていたんです」という菜々緒さん。
子供の頃は「背を伸ばすためには睡眠がすごく大事だと聞かされていたので、めちゃくちゃ寝ていました」と振り返る。
睡眠は今でも大切にしており、「睡眠時間がきちんと確保できるようにスケジュールを調整しています。あとは、体温が上がって、少し下がったころに眠気がくると聞いているので、就寝前にちゃんとお風呂で湯船につかるようにしています」という。
◇「できないことに挑戦する自分」から「できなくても認められる自分」に
今回の劇場版アニメは、原作マンガの4期「デッド・ムーン」編を映画化。前後編の2部作として公開される。セーラー戦士たちが、一人の戦士として、一人の女性として、悩みながらも成長していくストーリー。地球と月の征服をもくろむネヘレニアが、ネヘレニアに仕えるジルコニアや、特別な力を持つアマゾネス・カルテットたちを使い、スーパーセーラームーンの持つ幻の銀水晶を狙う。
「夢」がテーマで、劇中には「私の夢は目標を持つこと」「目標を決めたら努力することが必要」といった印象的なせりふが登場する。
菜々緒さん自身が、夢や目標を達成するためにしていることを聞くと「常に100%の力で臨めるように、何事も前もって準備しておくことを大事にしています。事前に仕事の内容を把握したうえで必要な技術を習得したり、リサーチしたりすることをすごく大事してますね。ぶっつけ本番というのは、私にはあり得ない。次の日に着ていく洋服や靴、持ち物、朝食べるものまでちゃんと用意してからじゃないと、心配で眠れなくなってしまうので……」と繊細な素顔をのぞかせる。
また、以前は「負けず嫌いで、できないことに挑戦するのがモットーだった」ものの、心境に変化があったという。
「最近はあきらめることも学びました。やってみて、自分があまり心地よくなかったり、楽しくなかったりする時は、潔くやめるようになりました。人間にはできる時もあれば、できない時もある。できない時には自分でフォローしながらも、常にベストを尽くしていけたらいいんじゃないかな。できないからって追い込みすぎるとしんどくなってしまうので、割とゆるい感じにしています。たとえうまくできなくても、それはそれでしょうがないよねって。ダメな自分もちゃんと認めてあげるようにしています」
◇コロナ禍で断捨離 「クローゼットの中身は黒一色に」
取材時は、妖艶でミステリアスなネヘレニアさながらの黒いドレス姿だった菜々緒さん。コロナ禍で断捨離をして、黒以外の服や小物を処分。「今、家のクローゼットにはほとんど黒いアイテムしかない」という。
「『なぜ今日は黒を着てこなかったんだろう』って後悔する確率が80%くらいあったんです(笑い)。きっと私にとって黒い服は“シールド”のようなもの。カラフルなものより、黒を身にまとっている時の方が、心地よいことに気づいたんです」
旅行が好きで「南国で真っ黒の服を着ている人はいないので、リゾート用にちょっと色物を残している」と明かしつつ、「でも日本で生活する限り、黒以外は別に必要ないなと思えたので、よりいっそう、ネヘレニアに近づいた感じもしますね」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せた。
(取材・文/渡邊玲子)
次回は声優を務めた劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」について聞く。
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