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吉田羊:4年前に母を亡くし「後悔はいまだにたくさん」 ジェーン・スー役に自身の人生重ねる

 女優の吉田羊さんが、4月9日に放送をスタートするテレビ東京の連続ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」(金曜深夜0時12分)に、俳優の國村隼さんとダブル主演する。ドラマはラジオパーソナリティーでコラムニストのジェーン・スーさんが、自身と父についてつづった同名エッセーが原作。吉田さんはスーさんがモデルの主人公・蒲原トキコを、國村さんはそのたった一人の肉親で父の蒲原哲也を演じる。4年前に母を亡くしたという吉田さんは「トキコを演じながらも、私自身の人生を生きている感覚」と同作への思いを明かしている。

 「生きるとか死ぬとか父親とか」は、娘の父への愛憎と家族の表裏を描いた物語。20年前に母を亡くした、独身で勝ち気な40代半ばの蒲原トキコ(吉田さん)は、破天荒な70代の父と、絶縁寸前の時期を経て、今では時々、外食して話をする関係に。父についてのエッセーを連載することになり、ネタ集めのため、父に会う度にいろいろな家族の思い出を聞く。しかしそれは楽しい記憶ばかりではなく、母との出会い、全財産の喪失、そして他の女性の影も……というストーリー。トキコがパーソナリティーを務めるラジオ番組の「お悩み相談のコーナー」も登場する。

 吉田さんは「私自身も、4年前に母を亡くしています。反発ばかりでしたが、それが母の愛を求める裏返しだったと気付いたのは母が亡くなる直前のこと。もっとこうすれば良かったという後悔はいまだにたくさん。と同時に、健在の父に対しては、そんな思いはしたくないという決意のようなものは、スーさんと同じかなと思います」と吐露。「なので、トキコを演じながらも、私自身の人生を生きている感覚。スーさんは書くことで、私は演じることで、皆さんは視ることで、それぞれの家族と向き合い、何かしらのヒントが見つかれば幸いです」と話している。

 また、9年ぶりの共演となる國村さんとは、撮影を重ねる中で距離が近づいているようで、「不思議なもので、親子を演じていると似てきて、同じタイミングで空を見上げたり、ため息をついたり、口元を拭ったり……今回、密度の濃い撮影のため、日一日と互いの円が重なっていくのが面白いです。その重なりを求めたスーさんの思いを、我々親子が演じることですてきに表現できたらいいなと願っています」とコメント。

 さらに「家族、友人、恋人、仕事……日々私たちを悩ませるあれこれに響く、スーさんの正直で的確な言葉たちに、そしてこの親子の『小さな一大事』に、ぜひ会いに来てください。ふっと心が軽くなりますよ。どうぞお楽しみに」とドラマをアピールしている。

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