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女優の北川景子さん主演の映画「ファーストラヴ」(堤幸彦監督)が公開中だ。第159回直木賞を受賞した島本理生さんの同名小説(文春文庫刊)が原作で、北川さんは父親を殺害した容疑で逮捕される大学生・聖山環菜(ひじりやま・かんな、芳根京子さん)の心理に迫り、動機を探る公認心理師の真壁由紀を演じた。大きな話題となった20年ぶりのショートカットの秘話や、年齢を重ねても美しさを保ち続ける秘訣(ひけつ)、10年後の未来像などについて聞いた。
◇断髪式のように自らハサミを… 新しい自分になれたような感じがした
役作りのために、デビュー以来初のショートカットにしたことが大きな話題となった北川さん。今までショートにしなかった理由を聞くと、「中学時代はショートだったりもしたんですが、事務所に入ったときにスタッフから『ロングヘアの方がオーディションに受かりやすいから、まずは髪の毛を伸ばしてみたら?』と言われて以来、そのまま短くする機会が無かったので」と明かし、「きっとショートにするのはこの作品のタイミングだったんだろうなって、いまは自分でも納得しています」と思いを明かす。
さらに、「断髪式」のように自らハサミを入れたといい、「結んでもらって『バン!』って自分で切って、すごくスッキリしました。20年ぶりくらいに短くしたので『こんなに軽いのか!』と驚きつつ、何だか新しい自分になれたような感じがして、今まで着なかったような服にもチャレンジしてみたくなったりして……」とファッションの傾向にも変化があった様子。
また、「雑誌や映画でも海外のショートヘアの女優が目に留まるようになった」といい、「ナタリー・ポートマンさんとか、スカーレット・ヨハンソンさんとか、意外と皆さん髪が短い時の作品とかもあったりするんですよね。それを見ながら『今度はこういうアレンジにしてみようかな』とか、スタイリングの参考にしたりもしていますね。仕事柄、感性を磨くという意味でも視野が広がった感じがするし、ショートにして良かったなと思います」と前向きに話す。
◇食生活に気を付け、毎日30分は有酸素運動
昨年第1子を出産後に出演したテレビ番組では、妊娠中に13キロ増えた体重をトレーニングで落としたことを明かしていた北川さん。「10代や20代の頃は今より代謝が良かったせいか、深夜にカロリーが高いジャンクフードや唐揚げを食べても肌も荒れなかったし、運動しなくてもやせていたんですが、本当に30代に入ってからは食べた分だけ肉がつくし、夜食べると次の日胃がもたれるし(笑い)」と出産前から変化は感じていたという。
「自分は若いつもりでいても内臓はそれなりに衰えているので、食生活には本当に気を付けるようになりました。食べたいものは朝と昼にいっぱい食べて、夜はちょっと控えめにしたりしないと、体形を保てなくなってきたんです」と明かしつつ、「それでもやっぱりきれいでいたいし、きれいでいることが自分の仕事でもあるわけだから、そこは突き詰めてやっていかなきゃとも思っているので、今も毎日30分は必ず有酸素運動をするようにしています。きっと年々、やらなきゃいけないことがどんどん増えていくんでしょうね」とストイックな一面ものぞかせる。
◇子供と一緒に成長していけるような10年にしたい
そんな北川さんに10年後の未来像を聞くと、「いま34歳なので、10年後はもう44歳かあ」と思いを巡らし、「やっぱり子供が生まれてから、ものの考え方が変わってきたなあと思うところはありますね。独身の頃は仕事が一番大事だったんですが、いまは仕事と家庭の両方ともが大切なものだから、それぞれとどんなふうに向き合っていったらいいのか、すごく考えました」と明かす。
「最初は両立させるのが難しかったんですけど、ようやく両立できるようになったかなあという頃に子供を授かって……。いまは育児と仕事と家庭といろんなことを同時に抱えているような状態で(笑い)、あたふたしすぎて精神的にも余裕がないなと自覚しています。あっちこっちに足をぶつけたり、しょうもないケガをしたりとかもしているんですが(笑い)、きっと10年たつ頃にはそれも板についてきて、子育てを楽しめるようになっているんじゃないかな」
「子供って、楽しいことばかりじゃなくて『これは食べさせちゃいけない』とか『病気になったらどうしよう』って、山のように(親の)心配事をたくさん抱えてきて生まれてきてくれたなって思うんです(笑い)。きっとこれからそういった心配事をたくさん乗り越えて、何らかの形で女優のお仕事にもそれがまたフィードバックされていくだろうし、私自身子供と一緒に成長していけるような10年にしたいです」と思いを語る。
「でも、まずはとにかく健康に気を付けて、きれいなお母さんであり、きれいな女優でいられるといいなとは思いますね。そうは言っても、いまは家では髪を振り乱してますけどね(笑い)」と白い歯を見せていた。
(取材・文/渡邊玲子)
<プロフィル>
きたがわ・けいこ 1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。2003年にモデル、女優として芸能活動を開始。テレビドラマ「謎解きはディナーのあとで」「悪夢ちゃん」「家売るオンナ」「西郷どん」、映画「スマホを落としただけなのに」など数々の人気作品で主演・ヒロイン役を務め、2018年には「探偵はBARにいる3」で第41回日本アカデミー賞の優秀助演女優賞を獲得。昨年も話題作「約束のネバーランド」「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」へ立て続けに出演している。