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エッセイスト・阿川佐和子さんのトーク番組「サワコの朝」(MBS・TBS系、土曜午前7時半)が、3月27日の放送で最終回を迎えるのを前に、阿川さんがコメントを発表。「2011年10月にスタートした『サワコの朝』はついにラストを迎えます」「結構、いい番組だったでしょ? 9年半もの間、ご視聴いただき本当にありがとうございました!!」と感謝し、番組の歴史を振り返った。
発表されたコメントで阿川さんは「私は『聞く力』という本を出し、なぜか知らないけれど売れてしまって(笑い)」と、番組開始当時の状況を語り、「一部ではインタビューのエキスパートみたいに認識されましたが、活字と違って、テレビは表情や質問の仕方は編集できないので、『ちっとも聞き方うまくないじゃん』ってバレてしまうのではと、内心焦っていました(笑い)」と告白。
「本の中で『聞くことに集中するためにメモは置かない』なんて書いてしまったから、メモも置けないし……(笑い)。この9年半の間、私は週刊誌の対談もあるので、月に最低でも8人の方にインタビューすることを続けてきたおかげで、ずいぶんと鍛錬されました」と、名インタビュアーとしての自身の変遷をつまびらかにした。
また、「30分番組ですが、収録は1時間半以上。その間、ゲストと私しかいないので、テレビのトーク番組の割にじっくりお話を聞くことができました」と収録の舞台裏を明かし、「毎回ヒットは打てないけれど、左官屋さん(2020年4月18日放送回、久住有生・左官職人)やお坊様(2020年12月19日放送回、塩沼亮潤大阿闍梨・僧侶)など、あまりテレビで見たことがない方もお招きし、視聴者の方から思わぬ反響をいただけたのがうれしかったですね」と感想を語った。
さらに、「私がこの番組で一つだけ大事にしていたのは、できるだけシンプルな番組を作ること。トークと音楽だけ。余計なVTRや小道具はなるべく加えない。トークに集中する番組がたまにはあってもいいのではと思ったのです。土曜の朝ですからね。ボーッとした気分で見ていただけるようなのんきな番組にしたかった」と、番組のこだわりも明かした。
なお、最終回の27日は、女優の米倉涼子さんがゲスト出演。既に収録を終えた阿川さんは「実は私と米倉さんは 2002年の紅白歌合戦の審査員を務めたのが初対面でしたが、その際に私が舞台から落ちそうになるハプニングがあり、その時、颯爽(さっそう)と私を抱え上げてくれたのが米倉さんでした(笑い)」と米倉さんとの思い出を明かし、「その後、2004年に週刊誌で対談をして以来 、17年ぶりの再会です。当時は格好いいお姉ちゃんという印象でしたが、この間にブロードウエーに挑戦され、主演ドラマも大ヒットし続け、雲の上の存在になってしまった米倉さんを最後にお迎えできたのはうれしいことでした!」と収録を振り返った。