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藤間爽子:上品な和装で三代目「藤間紫」継承式 「舞踏家、女優それぞれを生かせる表現を」

 女優で日本舞踊家の藤間爽子(ふじま・さわこ)さんが2月28日、日枝神社(東京都千代田区)で紫派藤間流の三代目藤間紫継承式に臨み、継承式後に会見した。上品な和装姿の爽子さんは「日本舞踊ができるから表現できる女優の表現、女優をやっているから日本舞踊で生かせる表現がきっとあるはず。(それぞれを)生かせるような舞踊家、女優になっていきたい」と語った。日本舞踊では「藤間紫」、女優としては「藤間爽子」を名乗って活動する。

 また「どの芸能の世界も正解がない世界。いろいろと遠回りすることもあると思うけど、まずは(初代の)祖母が作ってきた“紫”という色を壊すことなく、さらに私の色を加えていけたら」と語った。

 紫派藤間流は、日本舞踊の流派の一つである藤間流の流れをくむ流派で、1987年(昭和62年)に爽子さんの祖母の初代藤間紫が創流。二代目を歌舞伎俳優の二代目市川猿翁さんが務め、爽子さんが三代目家元として藤間紫を襲名した。

 爽子さんは1994年8月3日生まれ、東京都出身。女優と日本舞踊家として舞台や映像を中心に活動している。2017年に放送されたNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」に出演したほか、広瀬すずさん主演のWOWOWのドラマ「ドラマWスペシャル あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-」に出演している。

 会見には爽子さんの兄の藤間貴彦さんも出席。貴彦さんはこの日の継承式で、二代目藤間紫の市川猿翁さんが命名した初代藤間翔(ふじま・かける)に改名した。

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