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彼女がキレイな理由:宇賀なつみさん 小学生時代の“イヤな自分”から脱皮 自己改革でポジティブ思考に

 2019年にテレビ朝日を退社した宇賀なつみさん。2020年度には「健康寿命をのばそう!」をスローガンにした厚生労働省のプロジェクト「スマート・ライフ・プロジェクト」のオフィシャルサポーターに就任。約1年間、同プロジェクトの取り組みを通じて「健康的な生活」のための活動を行ってきた。テレビ、ラジオへの出演、コラムの執筆など幅広く活動する宇賀さんに、ポジティブ思考の源や、今後の仕事の展望などを聞いた。

 ◇バラエティーには向いてない? 「何でもポジティブに考えられるように」

 今回のインタビューで「ポジティブに考える」という言葉を頻繁に使った宇賀さん。どんな質問にも朗らかに、明快に答える姿が印象的だった。しかし子供の頃は、異なる部分もあったようで「小学校時代、私すごくイヤなヤツだったんですよ。背も高くて威圧感があって、全然可愛くない。学年でも女子の中では1番か2番目に大きくて。遠足の写真を見ても一人だけ先生みたいなんです。性格もひねくれていて、暗かったので、サラリーマン向けの実用書や自己啓発本ばかりを読みあさっていたんです」と振り返る。

 そんな中、ある本に出合ったことで「『ポジティブにならないと、この先の人生つらいぞ』と気づいて、中学3年間をかけて自分を改革したんです。好きなドラマやマンガの主人公を想像して『あの子だったら今、何て言うだろう?』って、自分の性格を“寄せる”努力もしたりして、15歳くらいでようやく人生が楽しくなってきたんです。意識改革をしたことで何でもポジティブに考えられるようになりました」と回想する。

 ポジティブ思考になった結果、“思わぬ影響”もあったようで「バラエティー番組で『最近イラッとしたことや夫への愚痴』を聞かれても、何も思い浮かばないんです。だから私はバラエティーには向いてないんだなあって。あまりにもネタがなさすぎて、面白くないんですよね」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せた。

 ◇「私には大変」 ドラマに本人役で出演も女優業への進出は「現地点で予定なし」

 「等身大の自分で居続けたいですし、背伸びをしたところでバレてしまいますから」と、“ありのまま”でいることに居心地の良さを感じている宇賀さん。昨年は、ドラマに本人役で出演したが、今後、女優業に進出する予定があるか聞くと「現地点での予定はありません。昨年も“自分役”だからお引き受けしたんです」という。

 「アナウンサーの仕事は、事実関係さえ間違えなければ、どう伝えるかは自分に委ねられているけれど、お芝居はせりふはもとより、せりふを言うタイミングや間、体の動き……気にしなければならないことがありすぎて、私には大変です。私は自由度が高い方が好き」と理由を明かした。

 ◇「今日も楽しみ」「今日も楽しかった」 そんな日々が一番の幸せ

 一方で「言葉で伝えること」は、放送委員で新聞係だった小学生の頃から「ずっとブレていない」ときっぱり。「時代に合わせて発信の手段は変わっても、何かしらの形でずっと続けていくんだろうな」と思いをはせ、一冊の本で人生観が変わった経験から「本はいつか出してみたい」と思い描く。

 また「今はフリーになったからこそできることを存分に楽しませていただいている感じですが、自分に飽きてしまうのが一番怖い。自分にとって楽しく、新しいことを第一にしながらも、いずれは世の中のためになることにも携わっていけたら」と展望を語った。

 「言葉で伝えること」以外に「ずっと好き」なものは、「旅とお酒」。コロナ禍で、どちらもままならない日が続くが、「自分の機嫌は自分で取る」をモットーとしている宇賀さんは「限られた中でできる面白いことを探して、常に人生を楽しくしていきたいですね。『ああ、今日も楽しみだな!』と思って起きて、『ああ、今日も楽しかった!』と思って眠りにつけることが、一番の幸せなんじゃないかなと思っています」とはつらつとした笑顔を見せた。

(取材・文/渡邊玲子)

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