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映画「いのちの停車場」の公開記念舞台あいさつに登場した広瀬すずさん
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映画「いのちの停車場」の公開記念舞台あいさつに登場した広瀬すずさん

広瀬すず&松坂桃李:“命のしまい方”への考え語る 西田敏行から「早いですよ!」とツッコミも

 女優の広瀬すずさんが5月22日、東京都内で行われた吉永小百合さんの主演映画「いのちの停車場」(成島出監督)の公開記念舞台あいさつに、吉永さんや松坂桃李さんら共演者と登場した。今作で「まほろば診療所」の訪問看護師を演じた広瀬さんは、在宅医療について「なんとなく聞いたことはあったけど、寄り添い方とか『こんなにも(病院と)違う世界なんだ』と……」と感想を吐露。さらに、劇中で描かれる“命のしまい方”について「最後に“命をしまう”ときに、『味方がいてくれる、近くに人がいてくれる』と思える環境があるというのはいいな、と思いました」と考えを語った。

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 吉永さん演じる医師の白石咲和子を追いかけて金沢に来た医大卒業生を演じた松坂さんも、“命のしまい方”について「その人その人、その家族その家族、それぞれに幸せの形があって、過ごし方があって、日々がある。その小さな日々の積み重ね方が、人生の、“命のしまい方”につながっていくんだなと感じました」と見解を語りしみじみ。

 続けて「僕自身も、自分の“命のしまい方”というものを改めて考えさせられるようなことがありました」と話すと、一緒に登場した西田敏行さんから「早いですよ! そういう発言は、70歳超えた人間が言うんだよ!」と苦笑交じりに突っ込まれてしまい、松坂さんも苦笑いを浮かべながら「1日1日、充実できるように生きたいと思います」と返答していた。

 映画は21日から全国で公開されており、この日の舞台あいさつは無観客で、全国259館の劇場へ中継配信された。主演の吉永さんは、「緊急事態宣言が延長になって、映画は休業要請が出てしまったんです。演劇は大丈夫だけど映画はダメとうかがって、大変ショックを受けましたし、悲しかったです。くじけそうになりました。でも、今日このように、全国のみなさまの前でごあいさつできるのは、この劇場で舞台あいさつをしなかったから。ここにお客様がいらっしゃらないからと思って、気持ちを取り直しております」と気丈にコメント。

 広瀬さんも「すごく悔しいな、待つしかない、辛抱するしかない、という気持ちもあるんですけど、無事、昨日公開されたことが本当にありがたく、うれしく思っています。このような時期ですが、今だからこそ映画館で見てほしいなというのが素直な気持ち。一人でも多くの方にこの映画が届くことを祈っています」と心境を明かしていた。

 映画は、現役医師で作家の南杏子さんによる同名小説が原作。救命救急センターに勤めていた医師の白石咲和子(吉永さん)は、ある事件をきっかけに、在宅医として故郷・金沢の「まほろば診療所」で働き始める。これまでの命を救う現場との違いに戸惑いつつも、患者たちの願いや支える家族の思い、患者の心に向き合うことの大切さに気づいていく……というヒューマン医療ドラマ。

 舞台あいさつには南野陽子さん、柳葉敏郎さん、みなみらんぼうさん、泉谷しげるさん、田中泯さん、成島監督、原作者の南さんも出席した。

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