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女優の仲里依紗さんが6月5日、東京都内で行われた、俳優の佐藤二朗さんが監督を務めた映画「はるヲうるひと」の公開記念舞台あいさつに登場した。同作で、置屋を経営する真柴家の長女で長年持病を患っているいぶきを演じている仲さんは、撮影は、宿泊していた場所と現場が「めちゃくちゃ近かった」と明かし、「私はいつも現場で『ヨーイ、ハイ』って声がかからないとできないタイプで……。役でいるのが嫌で、『仲里依紗』でいたいんですけど、そうもいかないような感じだった」と撮影の苦労を語っていた。
仲さんは、撮影当時を振り返り、「(現地は)隔離された空間……、役になっていないといけないような環境だった」と回顧。そのため「私はいつもへらへらしちゃうんですけど、その私でも結構、(精神的に)きました」としみじみと当時を振り返っていた。
「はるヲうるひと」は、佐藤さんが主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で10年前に初演、5年前に再演した舞台を映画化。佐藤さんが原作、脚本、監督を務めた。架空の島の売春宿を舞台に、生きる手触りがつかめず、死んだように生きる男女が生き抜こうともがく姿を描く。
舞台あいさつには佐藤さん、主演の山田孝之さん、坂井真紀さんも出席した。