井原慶子：レースクイーンから転身したレーサー　勝つために肉体や能力を徹底研究　Eテレ・インタビュー番組出演

　レーシングドライバーで実業家の井原慶子さんが、6月26日午後10時からNHK・Eテレで放送されるインタビュー番組「SWITCHインタビュー 達人達（たち）」に出演する。時速300キロ超という、一歩間違えれば命をも落としかねないカーレースで、世界を舞台に活躍してきた井原さんは計算機科学者で慶応大教授の村井純さんとともに登場。お互いをインタビューし合い、語り合う。

　番組は、異なる分野で活躍する2人の達人が登場し、クロストークを繰り広げるという内容。前半と後半でゲストとインタビュアーを「スイッチ」しながら、成功への道筋や、独自の哲学を語り合う。

　井原さんは、レースクイーンのアルバイトでカーレースに魅せられ、25歳の時にレーサーとしてデビュー。以来、男性選手としのぎを削り、女性として初めて表彰台にのぼるなど自動車競技における女性の可能性を切り開いてきた。今も現役である一方、女性レーサーの育成や電動バイクのベンチャー企業設立など、多方面で精力的に活動している。

　自動車レースで勝つために、強じんな肉体だけでなく、集中力やコミュニケーション力など、さまざまな能力を徹底的に研究してきたという井原さん。レースでの活躍を支える背景の一つには通信技術の進化もあると言い、今回、井原さんが村井さんとの対談を希望した。村井さんはインターネットの礎を築いた人物で、現在も内閣官房参与として国のデジタル政策を担うなど、日本のITをけん引している。村井さんもまた、周囲から無理とみられることを諦めずに続けてきたという。

　2人は前半は日本科学未来館、後半は井原さんのオフィスで対談。多様性と変革について語り合う。