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吉瀬美智子:「幸転力」から7年 「人生いろいろ。思い通りにはいかない」と価値観に変化

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 女優の吉瀬美智子さんが、7月24日からWOWOWプライム、WOWOW 4Kで放送、WOWOWオンデマンドで配信される連続ドラマ「連続ドラマW 黒鳥の湖」(岩田和行監督、全5話・第1話は無料放送)に出演する。かつて卑劣な手段で財産を得て、美しい妻と子供と幸せに暮らす男のもとに因果が巡り、災いがもたらされる……というミステリー。吉瀬さんは、藤木直人さん演じる主人公の妻を演じる。コロナ禍で「何がいちばん幸せかなんて、本当に人それぞれ違うものなんだなと改めて感じるようになりました」という吉瀬さんに、価値観の変化や、ドラマの撮影秘話などを聞いた。

 ◇コロナ禍で変わった幸せの基準「自分が快適で心地よい状態を」 今年の夏は“子供との夏休みに”

 2014年に出版したエッセー「幸転力」(小学館)では、「幸せに生きること」を自らの「人生のテーマ」に掲げ、5年後、10年後に向けて目標を立て「有言実行」していくことの大切さをつづった吉瀬さん。それから7年。現在は2人の娘をもつ母親でもあり、今年は離婚で新たなスタートも切った。

 「人生はなかなか思い通りにはいかないものなんだな、いろいろあるんだって思うようになりました。今まで当たり前だと思っていたことが、決して当たり前ではなかった。そういう心境の変化は、すごく大きかったですね」と思いを打ち明ける。

 なかでもコロナ禍で「幸せとは何か」という根本から、改めて考えるようになったという。

 「もちろん今も幸せであることは大事だと思っているんですけれど、果たして何が本当にいちばん幸せなのか。それは本当に人それぞれだから、あまり私の価値観を押し付けすぎてもよくないなって思うところもあって。コロナ禍で困難に見舞われても精いっぱい頑張っている方たちに、これ以上、『頑張れ』なんて言えないし、私自身、離婚もしているから……。がむしゃらに前に進むより、いまは立ち止まることの方が幸せな人もいるかもしれない。とにかく今は、自分が快適で、いちばん心地良いと思える状態を選べばいいんじゃないかな。目標なんて極端に言えば『生きてればいい』というくらい、ゆるくてもいいのかもしれない」

 「コロナ禍で崩れ去っていくものが、あまりにもたくさんありました。本当に悲しいこともありました。このドラマでは“悪いことをすればいつか必ず自分に返ってくる”と描かれていますが、それとは逆に、誰かをハッピーにできたら、きっとそのハッピーは自分にも返ってくると思うから、自分ができることをしてあげたいなと思うようになったんです。ずっと走り続けてばかりいても、疲れてしまうから……。時間があるときは、できるだけ子供たちと遊んであげたいし、今年の夏はしっかりお休みを取って、子供と一緒に過ごすことに決めました」

 ◇藤木直人との夫婦役は「優しさや愛情を感じながら」

 「黒鳥の湖」は、宇佐美まことさんの同名小説(祥伝社)が原作。会社経営者で、美しい妻と可愛い娘をもつ財前彰太(藤木さん)は、興信所の調査員をしていた18年前に、若い女性の行方不明事件の調査を依頼され、その事件で、ある“細工”をして今の地位と幸せを手に入れた。18年後の現在、当時と似たような事件が起き、愛娘が行方不明に。さらに妻・由布子(吉瀬さん)の過去を知り……と展開する。

 藤木さんと夫婦役を演じるのは初めて。「因果応報」というシリアスなテーマの作品ながら、撮影現場では和気あいあいとした時間もあったようで、「率直に言ってイケメンですよね(笑い)」と、藤木さん演じる彰太のせりふに吉瀬さんを含めた女性陣が胸をときめかせていたと明かす。

 「ドラマの冒頭、18年前に由布子が彰太さんと出会って助けてもらうシーンからキュンキュンしていました。『俺が幸せにするから!』という感じのせりふを言われながら、私自身、ちょっとグッときてしまいました(笑い)。『女子なら一度は、こんなせりふ言われたいよね』って、現場の女性陣で盛り上がったくらいです。彰太さんの優しさや愛情をたくさん感じながら撮影していました」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せた。

 また、今回は「夫婦ともに過去に秘密を抱えている」という役どころ。秘密を打ち明けるシーンでは、「打ち明けられるような雰囲気を、藤木さんが率先して作ってくれました。由布子も彰太も長年、良心の呵責(かしゃく)に耐えてきたからこそ、本音で話し合えたときのホッとした感じが出るんだと思うんです。撮影の本番で、私の感情がブワッとあふれ出したときも、とっさに藤木さんがギュッと手を握ってくれて、自然に導いてくださった感じがありましたね」と振り返った。

 「本格的なミステリーだから謎解きの要素もすごく複雑で、(ストーリーに)翻弄(ほんろう)されるところもたくさんある」と作品の見どころを挙げ、「由布子は、ちょっと行き過ぎてしまうところもある母親。芯の強さと弱さのバランスを大切に演じました。衣装選びも、品の良さを忘れずに意識したつもりです」と役どころへの思いを明かした。

 ◇女優デビュー14年「常に新しい自分を見せられたら」

 モデルをへて、本格的に女優デビューして今年14年目。WOWOWドラマへの出演は10年ぶり2度目となり、感慨もひとしおの様子がうかがえる。
 
 「少しずつステップアップしてきて、10年後に再びキャスティングしていただけたということは、その間の成長過程もちゃんと見てくださっているということ。これまで地道にやってきたことを評価してもらえたのだと思うと、うれしかったですね」

 「最近、お母さん役が増えてきた」といい、今後、女優としてどのように年齢を重ねていきたいか尋ねると「一つ一つのしわに深みのある女優さんになれたらいいなと思っているんです。眉間(みけん)に寄った縦のしわではなく、笑ったときにできる横のしわがたくさん入った女性はすてきだなって思いますね」とほほえんで、未来に思いをはせた。

(取材・文/渡邊玲子)

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