ディズニー映画「ジャングル・クルーズ」日本版声優を務めた木村佳乃さん
女優の木村佳乃さんが日本版声優を務めたディズニー映画「ジャングル・クルーズ」(ジャウム・コレット=セラ監督)が7月29日、映画館で公開された。30日からはディズニープラス プレミア アクセス(プレミア アクセスは追加支払いが必要)での配信もスタートした。アマゾンに伝わる“不老不死の花”を求めてジャングルを冒険する物語。主人公とともに冒険を繰り広げるリリー博士の声を演じた木村さんに、映画の見どころや、不老不死への考え、多大な影響を受けたという祖母の思い出などについて聞いた(全3回)。
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◇元プロレスラー、ドウェイン・ジョンソンの「筋肉にくぎ付け」 続編で会いたい?
映画は、船長と一緒にクルーズ船に乗ってジャングルを探検する、ディズニーランドの人気アトラクション「ジャングルクルーズ」から誕生した。“不老不死の花”を求め、観光客向けのクルーズ船の船長で頼れるフランク(ドウェイン・ジョンソンさん)と、ワケありのリリー博士(エミリー・ブラントさん)たちが、謎に包まれたジャングルの奥深くへ。そこで“不老不死の花”をめぐる壮大なスケールの争奪戦が始まるというストーリー。
「ジャングルクルーズ」は、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)でも人気のアトラクション。木村さんも家族で同パークを訪れた際には「必ず乗ります」といい、「年齢制限がなく、赤ちゃんの頃からみんなで一緒に乗れるアトラクション。小さいお子さんを連れていらっしゃる方は必ず乗ると思います。初めて娘2人を連れて乗ったときに、娘たちが大興奮していたことが思い出です」と笑顔を見せる。
映画も「ワクワク、ドキドキできる大スペクタクル・アドベンチャー。映像も迫力満点で、最後まで全く飽きさせない壮大な物語に仕上がっていて『さすがだなあ!』と思いました」と期待以上に楽しんだようだ。
なかでもフランク船長を演じたジョンソンさんは、リングネーム「ザ・ロック」として知られた元プロレスラー。俳優に転向した後も、パワーがほとばしるような肉体美は健在で、木村さんは「アフレコ中は、ずっとドウェインさんの筋肉にくぎ付けでした。あの腕、すごいですよね! 笑顔が優しそうで、きっといい方なんだろうなあ」とメロメロの様子。
コロナ禍で、海外の俳優が来日することがかなわぬ日々が続くことから「コロナ禍でなければ、ドウェインさんやエミリーさんも日本に来ていただきたかったですね」と残念がり、「私の予想では、この映画は続編もあるんじゃないかと思うので、その時は私がロスに行くか、2人に来日いただくか、ぜひともお会いしたいですね」と未来の対面を熱望した。
◇リリー博士は快活、聡明な女性 苦労したのは「とにかくセリフの量が多いこと」
リリー博士の声は、オーディションで獲得した。「同じ事務所の後輩の中村倫也もアラジン役はオーディションだったと聞いています。中村倫也に『(オーディションに)落ちたらどうしよう……?』って相談したら笑っていました」と明かす。
オーディションは、映像も台本も確認できないまま、指示の通りに演じ、「無事に決まったと知ったときは、すごくうれしくて、『やったー!』の一言でしたね。娘たちも喜んでくれました」とにっこり。
リリー博士のキャラクターには「アウトゴーイング(社交的)でメソメソしない、快活、聡明な女性。女性がズボンをはくことが、まだ珍しかった時代に、周りの目を気にせず『自分がはきたいからはく!』と行動に移せる。すごくかっこいいですよね」と共感。一方で、アフレコでもっとも苦労したのは「とにかくセリフの量が多いこと」だという。
「一日中、スタジオに一人でこもってアフレコをするので、体を動かさなくてもかなり体力が必要なんです。エミリーさんは、リリー博士を『考えるよりも先に走り出してしまう女性』として(早口で)演じられていたようにお見受けしたので、英語のセリフを日本語に変えたときに違和感が無いように、エミリーさんの表情や口の動きに合わせて何度も繰り返し練習して、すり合わせていきました」と振り返った。リリー博士が雄たけびを上げるシーンを注目ポイントに挙げている。
(取材・文/渡邊玲子)
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