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女優の木村佳乃さんが日本版声優を務めたディズニー映画「ジャングル・クルーズ」(ジャウム・コレット=セラ監督)が映画館で公開され、ディズニープラス プレミア アクセス(プレミア アクセスは追加支払いが必要)で配信されている。アマゾンに伝わる“不老不死の花”を求めてジャングルを冒険する物語。主人公とともに冒険を繰り広げるリリー博士の声を演じた木村さんに、映画の見どころや、不老不死への考え、多大な影響を受けたという祖母の思い出などについて聞いた(全3回)。
◇「エトロ」のパンツスーツでさっそうと ヘアチェンジで気分転換も
映画は、船長と一緒にクルーズ船に乗ってジャングルを探検する、ディズニーランドの人気アトラクション「ジャングルクルーズ」から誕生した。
東京ディズニーランド(千葉県浦安市)でも同作のセレモニーイベントが行われ、木村さんは「ラルフローレン」のサファリルックで登場。インタビュー時は、毛先を切りそろえた赤系の髪で「エトロ」のパンツスーツをさっそうと着こなして登場した。
「昔からお洋服は大好きで、ほかの方が着ている洋服を見るのも好きですね。お仕事だと役柄に合わせて、いろいろな衣装を着られるから楽しいですし、ドラマや映画のお仕事がない時には、気分転換も兼ねて、髪形や髪色をよく変えています」と木村さん。
「今の時期は暑いので、ラクなファッションになることが多いですが、プライベートではけっこうカラフルで派手なものも好きですね。宇宙っぽいデザインの服や、水着みたいにピタピタの素材の洋服を着ることもあります。ファッションとアクセサリーのコーディネートを考えるのも大好き。基本的にはその日の気分で選んでいます」と話し、「昔から絶対に男性ウケしなさそうな服が好き! 服くらい自分の好きなものを着たいですよね」とはじけるような笑顔を見せた。
◇大好きだった祖母 心の隙間を埋めてくれたのは形見のアクセサリー
映画では、“不老不死の花”を求め、観光客向けのクルーズ船の船長で頼れるフランク(ドウェイン・ジョンソンさん)と、ワケありのリリー博士(エミリー・ブラントさん)たちが、謎に包まれたジャングルの奥深くへ。そこで“不老不死の花”をめぐる壮大なスケールの争奪戦が始まる。
劇中でアマゾンの秘宝として描かれる“不老不死の花”。「祖母が亡くなってからというもの、祖母がしていたネックレスとか指輪をずっと身に着けていました」という木村さんにとっては、祖母が“宝物”だったよう。
「一緒に住んでいた時期が長かったので、祖母が亡くなったときは自分の一部が無くなってしまったと思うほど喪失感が大きくて、ずっと一人でメソメソしていたんです。祖母の存在を少しでも感じていたくて、祖母のアクセサリーを身に着けるうちに、だんだんと心の隙間(すきま)が埋まっていったような気がします。今でも祖母のことはよく考えます。『あの時、おばあちゃんはこんなふうに言ってたなあ』って。明治生まれで、とてもおしゃれな人だったんですよ。本当に祖母のことが大好きなんです」
「私がいろんなことに挑戦したいと思うのも“祖母ゆずり”の部分があるかもしれません。でも、やっぱり祖母に比べると、私はまだまだ」と話し、「『ジャングル・クルーズ』のような映画も、きっと好きだったんじゃないかな」と祖母に思いをはせていた。
(取材・文/渡邊玲子)