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女優の土屋太鳳さんが、テレビ東京の新春ドラマスペシャル「優しい音楽~ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ」に主演する。一人の女性がある青年に出会ったことで、封印されていた「ミステリーの歯車」が時空を超えて動き出す……という、ミステリー要素もあるヒューマンドラマ。土屋さんは同局のドラマ初主演。相手役で永山絢斗さんが出演する。2022年1月7日午後8時放送。
土屋さんは出演にあたり「『演じた役が観てくださる誰かと出会い、心の友として一緒に人生を歩んでほしい』私が初めてそう願ったのは、16歳の時でした。撮影所に作られた教室で芽生えた小さな願いは、10年たった今、役に向き合う際の大きなエネルギーとなっています。私がテレビ東京さんを通して出会う作品は、なぜかどれも命に向き合うテーマを持っていました。『優しい音楽』は、私が女優として向き合ってきたそのテーマを、ある意味、総括するような存在になるのではないかと予感しています」と作品との向き合い方や強い思い入れを明かしている。
また「命には形がありません。どこから、なぜ来て、どこに、いつ行ってしまうのかも分かりません。分からないからこそ人は目の前にある命を愛(いと)おしみ、守りたいと願うのだと思いますし……その願いが届かなくなる事実も、存在するのだと思います。この作品は、その事実を柔らかく包みながらも目をそらすことを赦(ゆる)さず、深く優しく心に突き刺します」と話し、「命を育む樹が大地に深く根を張るように、この作品が突き刺すさまざまな思いが観てくださる方々の心の中で力強い根となり、命への新たなパワーを育むことを心から祈っています。そして先輩方を全力で追いかけ、(同作で演じる)千波として生き、音楽の力を信じて、届けたいと思います」と意気込んでいる。
ドラマは瀬尾まいこさんの小説「優しい音楽」が原作。脚本はNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」やドラマ「最後から二番目の恋」(フジテレビ系)などの岡田惠和(よしかず)さんが手がける。
大学教授でギターが上手な父と、歌がうまくて完璧な母と暮らす女子大生・鈴木千波(土屋さん)はある朝、江ノ電のとある駅でホームにいた永居タケル(永山さん)を見るなり、立ちすくみ激しく動揺する。だが心当たりがないタケルは、話し掛けられても困惑するばかり。タケルは小さな造船所で日々真面目に働き、古い木造アパートで一人暮らし中。家には過去に何かあったのか、家族写真や父母のものらしき眼鏡が大事に飾られている。そんな境遇の違う2人は、奇妙な出会いを経て、やがて恋人同士に。ところが千波は、なぜかタケルを両親に会わせようとしない。その衝撃の理由を知ったタケルは……というストーリー。