あなたにおすすめ
東京国際映画祭:綾瀬はるか、井上真央、米倉涼子がドレスアップ 芳根京子は振り袖、水原希子、河合優実、菊地凛子も
元宝塚歌劇団トップスターの安奈淳(あんな・じゅん)さんがこのほど、「三越カルチャーサロン」(東京都中央区)で自身の書籍「70過ぎたら生き方もファッションもシンプルなほど輝けると知った」(主婦の友社)の出版記念トークショーを開催した。年齢とともに体は変化するため、常に客観的な目で自分を見ることが必要といい、服を選ぶ時にこだわるポイントや、髪や靴を手入れすることの大切さなど、74歳の安奈さんが「大人のおしゃれの極意」を語った。
本当におしゃれな人は「頭のてっぺんや足の先にまで神経を配っている」と話す。「髪がバサバサだと何を着てもすてきに見えないし、靴が汚れていたらおしゃれも台無し」といい、履いた靴は帰宅したら必ず磨いてから下駄箱にしまっている。髪は特に「ツヤが大切」で、自分の髪質に合ったシャンプーやトリートメントを厳選して念入りなケアを欠かさないという。
また、気を抜くといつのまにか背中は丸くなりがちだが、「どんなにおしゃれでも、姿勢が悪かったらすてきに見えない」といい、意識して美しい姿勢を心がけることの重要性も語った。
自身の洋服は白Tシャツ、黒パンツ、チノパンツなど「基本の5アイテム」を中心にコーディネートし、アップデートを欠かさない。「たとえば、ベーシックな白いTシャツひとつとっても、去年は似合っていたのに、今年はなんとなく似合わなくなっていることがある」と指摘。肉づきの変化に合わせて、襟のあき具合や丈などが今の自分に似合っているかどうか確認することが大切だと考えを語った。
安奈さんは、宝塚歌劇団を退団後の30代以降は、“病気のデパート”と言っていいほど体調不良に悩まされ続けた。現在は健康のために、できる限り規則正しい生活を送っている。無駄なものを持たないシンプルな暮らしを心がけ、「趣味は掃除」と言うほどのきれい好きだという。書籍では「たかが洋服、たかが靴、たかが髪形。それでもそれは、年齢を重ねれば重ねるほどに、その人になっていくということも忘れないでいたい」とつづっている。