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長濱ねる:「肩書なんていらない」 気づいた自分らしい生き方

 女優でタレントの長濱ねるさんに約8カ月にわたって密着したドキュメンタリー特別番組「長濱ねるのセブンルーツ」(カンテレ、関西ローカル)が、7月5日深夜0時25分に放送される。さまざまな職業の女性に密着する「セブンルール」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後11時)のスピンオフ。「大切な番組」で得た人生観や、特番への思いを聞いた。

 長濱さんはアイドルグループ「欅(けやき)坂46」のメンバーとして活躍し、2019年に卒業。2020年7月から「セブンルール」にレギュラー出演。これまで企業の役員や開発担当者、チームリーダーなどの社員、教師、看護師、スポーツ選手、パティシエ、俳優、タレントなど“ありとあらゆる”仕事をする女性の人生を目の当たりにしてきた。

 「セブンルール」は出演前から見ていた「大切な番組」。「いろんな職業を知り、人生を知り、何歳になっても好きなことをずっと追い求めている方を知って、パワーがもらえる」と感じている。

 中でも印象的だったのは、ユニークな“発明”をする女性。

 「同じ20代で、クリエーターとしてとても面白い人なのですが、その方が発明の過程で『これは失敗じゃないんですか?』と聞かれた時に、『失敗か成功かではなくて、自分が納得しているかどうかを大切にしています』という言葉があって。それがすごく腑(ふ)に落ちました。自分には、がんこなところがあると思っていたのですが、なるほど、自分が納得しているかどうかを大切にしていたんだと共感しました。

 これからも自分が納得した上で発信していきたいですね。できなかったとしても、自分はこれだけ向き合ったんだという思いや、過程を大切にしていきたい」と刺激を受けた。

 スタジオで共演するタレントのYOUさんの生き方にも憧れている。

 「自分を持っていらっしゃるけれど、とてもたおやか。面白いお話をされるけれど、その言葉は誰も傷つけない。YOUさんの発する言葉、振る舞いを近くで見られることは、自分にとってはすごく大きな刺激ですね」

 さまざまな女性の生き方に触れ、考えに変化があった。「今まではバラエティー番組やラジオ番組に出演したり、音楽番組を担当したり、詩やエッセーを書いたり、自分の肩書ってなんなんだろうって悩んだりしたことがあったのですが、肩書なんていらないんじゃないかって思うようになりました。

 自分が好きなこと、興味のあることが仕事につながっていく。これ以上幸せなことはないですね。自分を受け入れて、できないものはできないという部分もさらけ出して、見ている方に共感してもらって、みんなのパワーになれたらうれしいな」と笑顔を見せた。

 ◇故郷・五島列島や東京で8カ月密着 大親友が登場、思わず涙する場面も

 特番「長濱ねるのセブンルーツ」では、長濱さんが3歳から7歳までの幼少期を過ごした五島列島などを巡る。思い出の図書館や商店街のほか、第二の母と慕う人物とも再会。現在暮らす東京での活動にも密着し、高校時代からの大親友とのランチで、思わず涙する場面もある。YOUさんがナレーションを担当する。

 長濱さんは「育った場所に行く中で、『自分はこういう性格だったな』とか、『こういう思いを持って、それが今の仕事につながっているんだな』と、改めて発見することができました。私にとっても、このタイミングで密着してもらえたのは、とても意味のあること」と振り返る。

 「見てくださっている方が、ふるさとを思い出したり、あの人は元気にしているかなと誰かを思い出したり、何か新しいことに挑戦してみようとか、あきらめていた思いをもう一度追いかけてみようとか、自分に投影して考えてくれるような番組を届けたいです」と思いを明かした。

 <プロフィル>

 ながはま・ねる 1998年9月4日生まれ。長崎市出身。2015年にデビューし、「欅坂46」の中心メンバーとして活躍。2019年7月に卒業し、2020年7月から「セブンルール」のMCの一人として出演中。読書家として知られ、書籍情報誌「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)でエッセーを連載。また五島列島も舞台になった今秋から放送予定のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に出演する。

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