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キャリア35年、「今までプライベートを発信することを避けてきた」という女優の横山めぐみさんが、自らペンをとり、私生活をつづる連載「横山めぐみの大人クローゼット」。第3回は、横山さんが、普段持ち歩いている小ぶりのバッグ“ベイビーバッグ”の中身を紹介します。
◇バーム、万年筆、花名刺…小物を入れて
夏ですね。みなさん、いかがお過ごしですか?
7月17日は、私が生まれ育った「東京の日」だそうです。平安京から都が移され、江戸から東京に改称された日。ちなみに今日、京都では祇園祭の山鉾(ほこ)巡行が、3年ぶりに執り行われています。
さて今回は、ななめがけして持ち歩けるポーチ、私の“ベイビーバッグ”の中身を紹介しますね。
一つ目は、スリランカのアーユルヴェーダバーム(ミニサイズ)。
添加物が入っておらず、ユーカリ、シトロネラ、シナモン、パインなどのオイルや、メントールを配合。虫よけ、虫刺され、のどの痛みや頭痛、肩こりにまで使えるという万能アイテム。私はかゆみが出たときなどに塗って癒やされています。
二つ目は、金魚の万年筆。
実はこの連載もこちらの万年筆で執筆しています。PLATINUM(プラチナ万年筆)の“金魚”という名の万年筆で、ふらっと歩いていて偶然見つけ、一目ぼれ。そのときは買えなかったのですが、忘れられず、再び探し求めた経緯があります。ノスタルジックなセルロイド製で、キャップに名前が刻まれています。一本一本手作りで仕上げているそうで、ペン先は14金です。
“金魚”という名前といい、姿といい、いとおしくて、一生大切に使いたいと思う宝物です。
三つめは、夏ひょうたんの懐紙(かいし)。
着物を着るようになって、懐紙の便利さに気づきました。茶道で使うものですが、それだけではもったいない。ハンカチやティッシュペーパー代わりに、小さなお菓子を包んだり、グラスについた口紅を拭ったり、グラスの水滴が気になるときに、コースターとして使ったり。上手に折りたためば、ポチ袋にもなります。
和紙の風合いが良い上に、美しい色柄のものも多く、外でのお食事に用いると感じがいいように思います。
四つ目は、ワセリンに好きな香水を混ぜたもの。
携帯用のクリームケースに入れ、爪まわりなど乾燥が気になるときに使っています。香水は、チュベローズの香りが好きで、今はGUCCIのBLOOM(ブルーム)を使っています。
チュベローズの別名は月下香。以前インドネシアの島に滞在していたときに、この白い花が咲き乱れていました。
東南アジアの熱帯性気候と、甘く官能的な香りが結びついて、鮮烈な記憶として残っています。
五つ目は、花名刺。
京都の太秦撮影所で撮影をしたり、今も京都にはご縁があり、ときどき足を運びます。花名刺は京都の舞妓さんの名刺です。
四季折々の絵柄に魅せられて、私も長いこと作っていただいてます。お世話になった方に、出会いに感謝してお渡ししています。
私のバッグの中身、いかがでしたか? 来月もお楽しみに!
<プロフィル>
よこやま・めぐみ 1969年9月2日生まれ、東京都出身。1987年放送の「北の国から’87初恋」で吉岡秀隆さん演じる純の恋人・れい役で女優デビューを果たした。2002年放送の昼ドラ「真珠夫人」ではヒロイン・瑠璃子を演じ話題に。ミステリーアドベンチャーゲーム「春ゆきてレトロチカ」(スクウェア・エニックス、Nintendo Switchほか)に実写キャストとして出演。今年5月にインスタグラムとツイッターのアカウントを開設した。