横浜流星：大阪で主演映画イベント　滋賀ロケは「近江牛がおいしかった」

　俳優の横浜流星さんが10月24日、TOHOシネマズ梅田（大阪市北区）で開催された、公開中の主演映画「線は、僕を描く」（小泉徳宏監督）のイベント「公開記念舞台あいさつin大阪」に出席した。水墨画をテーマにした今作への思いや、おもに滋賀県で行われたロケの思い出などを語り、「この撮影は、ご飯が潤っていましたね。いろいろ食べましたけど、近江牛がおいしかったです」と楽しそうに語った。

　横浜さんは本編の上映終了後に、小泉監督と、共演の清原果耶さんと登場した。開口一番「コロナ禍がちょっと落ち着いて、大阪で舞台あいさつができて、本当にうれしいです。映画を見終わった後に、皆さんが拍手してくださって、本当にうれしい気持ちになりました。それぞれ受け取り方は違うと思うので、今皆さんが思っていることを大事にしてほしいです」と観客に呼びかけた。

　横浜さんは記憶に残る撮影として、滋賀県の地元の食材を収穫して回るシーンに触れ、「地元の方々が協力して、出演してくださったんですけど、鶏の（撮影をした）ところで、おばあちゃんにおにぎりをもらったりして（笑い）。優しくて、温かかったです」とエピソードを披露した。

　また、観客からの感想や質問を受け付けるティーチインでは、「この映画を通して、水墨画の印象は変わりましたか」という質問に「自分とは遠いものと思っていたけど、大好きになりました」と回答。

　さらに「『どうやって描かれているんだろう？　難しいだろうな』という第一印象だったけれど、やってみるとすごく楽しくて。そのときの感情が線に出るし、指導してくださった先生（のレベル）まで行くと、その絵を見れば、その人が分かると。自分とも向き合うことができる、すごく奥深い世界です」と魅力を語った。

　大阪府出身の清原さんは地元ということで、終始リラックスした雰囲気。「この映画館は、学生時代によく来ていました。まさか大阪で舞台あいさつができるとは思っていなかったので、皆さんにこの場で会えて、本当にうれしく思っています」と喜びを語った。

　清原さんが演じるのは、青山霜介（横浜さん）が弟子入りする水墨画の巨匠の孫で、霜介の先輩格となる女子大生の篠田千瑛（しのだ・ちあき）。「（物語の）始めから、水墨画がうまくないといけない役だったんですけど、先生から『水墨画に間違いとか、NGはないんだよ』と言われて、楽しく向き合えました」と振り返った。

　最後に出席した3人を代表して、あいさつを求められた横浜さんは、「もっと多くの方に届いてほしいので、皆さんのお力添えが必要です。今心に思っていることを、周りの方やSNSなどで伝えていただけたらうれしいです」と述べた後、「本当に、今日はおおきに！」と関西弁であいさつし、会場は大きな拍手に包まれた。