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女優の石田ゆり子さんが11月7日、フランス大使館大使公邸(東京都港区)で開催された、12月に開幕する映画祭「フランス映画祭2022 横浜」のラインアップ発表記者会見に出席した。今年、同映画祭のフェスティバル・ミューズを務める石田さんは、フランス映画に出演するとしたらどのような役を演じてみたいかと聞かれると、「大人のすてきな恋愛映画」を挙げた。
石田さんは「フランスという国の文化が本当に好きで、物心ついた頃から憧れを持って生きてきました」といい、「フランスって愛の国、アムールの国だと思っていて、人生のすべてのベースが愛情に包まれている。フランスに暮らす人たちってみんな人生をとても謳歌(おうか)しているように感じるんです」とフランスに対して持っている自身の考えを明かした。
その上で自身が今年53歳になり、「この年齢では日本映画ではなかなか恋愛の話ってないんですけど(笑い)。もしフランス映画に出させていただけるなら、ここから始まる大人のすてきな恋愛映画にぜひ、と思います」と照れながら語った。
「映画は人の心と心をつなぐ、世界に共通する総合芸術」とし、中でもフランス映画の魅力を「年齢を重ねるとか、人生でどうしてもあらがえないものにぶつかったとき、フランス映画はそれをすごく自然に受け入れるというか、正直な感じがします」と表現。さらに「フランスの魅力は“マダム”に尽きると思います。人生の先輩たちの女性たちが本当に美しい」と熱弁した。
また、出演した映画「マチネの終わりに」の2018年に行われた撮影を回顧。フランス在住のジャーナリストを演じた石田さんは「パリに住んでいる女性の役だったので、3週間くらいは撮影でパリにいました。モンマルトルのホテルに滞在していて、暮らすように滞在できたことがとても幸せでした」とコメント。パン店や市場に行くなど楽しめたそうで「お散歩をする時間がたくさんありました。思い出深いです」と懐かしそうに語った。
この日、石田さんはフランス語であいさつした後「簡単な言葉ですが『ここにいられて幸せです』と申し上げました」と照れ笑い。続けて「このような素晴らしい映画祭のミューズに選んでいただいて、身に余る光栄でございます」と就任に感謝していた。
フランス映画祭は1993年に始まり、今年で30回目。今年は12月1~4日にクリスマスシーズンの祝祭感あふれる横浜で開催する。今年のオープニングはエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルを描いたヒューマン・ラブストーリー「EIFFEL」(原題)。同作の主演俳優ロマン・デュリスさん、マルタン・ブルブロン監督が来日する予定。
会見にはユニフランスのダニエラ・エルストナー代表、フィリップ・セトン駐日フランス大使、山中竹春横浜市長らも出席した。